「繋がった関係性」エドワード・ヤンの恋愛時代 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
繋がった関係性
最初から登場人物が入り乱れて相関図がゴチャゴチャに纏まらなくて戸惑いながらこのまま把握出来ずに観終わってしまう恐れを感じながら、何となくタクシーでの口論から其々の繋がりも理解しながらエドワード・ヤンの自由な映画作りがぶっ飛んでいる感覚ヲ。
重苦しくて暗い雰囲気の群像劇に確かな主人公が存在する作品を何本か、本作に限っては明るくも深刻でありながらコミカルな描写が印象的で複雑に絡み合う人間関係が狭い世界観で繰り広げられているようで、学生時代の関係性が映像で描かれない分、過去も想像しながら登場人物に共感するより傍観しながらラストは清々しくも複雑な関係性を残しながら。
解決される物語があるよりも一歩だけ先に進める人生が訪れる展開に終わらない物語としての醍醐味が!?
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