アンドロクレスと獅子
劇場公開日:1954年10月16日
解説
ジョージ・バーナード・ショウの戯曲の映画化で、製作はショー作品の全映画化権を持っていた故ガブリエル・パスカル(「シーザーとクレオパトラ」)。「黒騎士」のケン・イングランドと「非常線(1953)」のチェスター・アースキンが脚色し、アースキンが監督した。撮影は「大砂塵」のハリー・ストラドリング、音楽はフレデリック・ホランダーが担当。出演は「聖衣」のジーン・シモンズ、「我輩は新人生」のアラン・ヤング、「聖衣」のヴィクター・マチュア、「紅の翼(1954)」のロバート・ニュートン、モーリス・エヴァンス、エルザ・ランチェスター、レジナルド・ガーディナーなど。
1952年製作/アメリカ
原題または英題:Androcles and the Lion
配給:RKOラジオ日本支社
劇場公開日:1954年10月16日
ストーリー
紀元前161年の大ローマ帝国では、キリスト教徒への迫害虐殺がさかんに行われていた。仕立屋アンドロクレス(アラン・ヤング)は教徒狩りにあって山中へ逃げ、足にとげを刺して苦しむライオンに出会う。とげをとってやるとライオンは親しげにすり寄ってきたが、そこをローマ兵士に発見され、魔法使いとして捕らえられた。捕らえられた教徒たちは隊長(ヴィクター・マチュア)の指揮の下に、ローマへ死の行進を続けた。アンドロクレスは貴族出のラヴィニア(ジーン・シモンズ)と、列の先頭に立って進む。途中、怪力のキリスト教徒フェロヴィアス(ロバート・ニュートン)が、一行に加えられた。ローマに着いて、処刑の前夜、ラヴィニアに思いをかける隊長は彼女に改宗を勧めたが、ラヴィニアの堅い信心は揺るがなかった。処刑当日、斗技場に集まったローマ人を前にキリスト教徒たちが引き出されたが、武力を嫌う彼らは誰1人、剣をとろうとはしなかった。しかし、豪勇フェロヴィアスはただひとり戦闘意識に駆られ、たちまち7人をなぎ倒す。フェロヴィアスは殺生の悔恨に沈むが、これを見たシーザー(モーリス・エヴァンス)は新記録だと喜び、教徒全員を無罪放免する。だが、1人だけライオンの餌食に供されることになり、アンドロクレスが選ばれた。ところが、ライオンは彼にじゃれついてきた。アンドロクレスがかつて助けた、例のとげを刺したライオンだったのだ。シーザーはますます感激してアンドロクレスの控室を訪れたが、ライオンに吠えつかれて進退窮し、危うくアンドロクレスに助けられた。アンドロクレスはライオンを与えられて釈放され、フェロヴィアスはシーザーの親衛隊に加えられた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- チェスター・アースキン
- 脚色
- チェスター・アースキン
- ケン・イングランド
- 原作
- ジョージ・バーナード・ショウ
- 製作
- ガブリエル・パスカル
- 撮影
- ハリー・ストラドリング
- 美術
- アルバート・ディアゴスティーノ
- チャールズ・エフ・パイク
- 音楽監督
- C・バカライニコフ
- 音楽
- フレデリック・ホランダー
- 録音
- John Cass
- Clem Portman
- 編集
- ローランド・グロス
- アソシエイト・プロデューサー
- ルイス・J・ラックミル