操り人形

解説

フランスの小説家ピエール・ウォルフ氏の同名の小説を、「硝子の家」等の監督をしたパリ生れのエミール・ショータール氏が監督し、クララ・キンボール・ヤング嬢を主役として作った社会劇である。「縺れ糸」等出演のナイジェル・バリー氏や、「愛のモデル」「謎の手袋」等出演のアレック・フランシス氏が共演して居る。嬢の父エドワード・キンボール氏も伯父に扮して居る。

1918年製作/アメリカ
原題または英題:The Marionettes

ストーリー

若くして、父母に別れたフェルナンドは修道院が休暇の間は伯父フェルネイ教授の許で日を送る事になっていた。教授の邸の近に広大な邸を構えるモンクラー公爵夫人は教授とは昔からの友人で、フェルナンドも度々夫人の邸に遊びに行くのが習わしであった。夫人の息子ロージャーはパリで贅沢な暮しを送って居たが、借財に攻められて母の許へ無心に来る。夫人はロージャーに結婚せねば金は与えられぬというので、ロージャーは何の愛も感じぬフェルナンドを母の勧めで妻にする。然し彼は妻の事は顧みず歓楽を追うてモント・カルロへ去った。彼の友人ニゼロレはフェルナンドを招いて人形芝居を見せた。その芝居は夫から顧みられぬ妻を描いたものであった。フェルナンドは夫が帰宅した時芝居の妻の素振りを真似て、夫を素気なくあしらって、自らは華かな交際場裡に打って出で、若い青年達の間を飛廻って夫の嫉妬を起こさせる。ロージャーは始めて妻の美しさを認め、彼女の甘心を買う様に努めるが、フェルナンドも元より夫を愛する事とて、やがて2人は互に尊敬し愛し合う睦じき夫妻の仲と成る。

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