あたいは街の人気者

解説

「輝く瞳」のジェーン・ウィザース主演映画で、「頓馬パルーカ」のアーサー・コーバーが書き下ろした脚本をルイス・サイラーが監督し、「恋のページェント」のバート・グレノンが撮影している。共演は「フランダースの犬(1935)」のO・P・ヘギー、「ますらを」のジャッキー・サール、「社長は奥様がお好き」のキャサリン・アレクサンダー、「麗しの巴里」のウォルター・キングほか。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Ginger

ストーリー

貧民街の少女ジンジャー(ジェーン・ウィザース)は両親を失ってから、舞台を退いた老優ルミィ・ウィチントン(O・P・ヘギー)に引き取られ、貧しいながらも楽しい日々を送っていた。ある日、ルミィは喧嘩をして30日の拘留に処せられる。その保釈金30ドルを得るために盗みを働いたジンジャーは、少年裁判にかけられた。女流作家パーカー夫人(キャサリン・アレクサンダー)は小説の材料にと思って彼女を引き取るが、ジンジャーはルミィを忘れられずに家出を企てる。夫人の夫パーカー氏(ウォルター・キング)はジンジャーを不憫がり、ルミィを保釈出獄させる。しかしルミィはジンジャーが贅沢に暮らしているのを見ると、彼女の将来の幸福を思い、どこかへと姿を消す。パーカー夫人は、ジンジャーに関する研究及び小説を発表するために知己友人を家に招待した。ルミィの失踪に悲しんでいるジンジャーは、夫人の発表演説を聞いて憤慨し、古巣の貧民街へ帰る。ジンジャーがいなくなり、淋しくなったのはパーカー氏と愛息ハミルトン(ジャッキー・サール)だった。2人は貧民街にジンジャーを訪ね、説得して再び彼女を引き取ることになった。勿論今度は、ルミィも一緒だった。

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