悪魔(1928)

解説

「レヴュー時代」のチャールズ・デラニー氏と「ギャング・ワー」のオリーヴ・ボーデン嬢との共演映画で、エドワード・ミーガー氏の原作からスチュアート・アンソニー氏が撮影台本を作りレノード・ホフマン氏が監督したもの。主演者の他にルーシー・ボーモン嬢、ルイ・ナトー氏、クラレンス・バートン氏等が助演している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Stool Pigeon

ストーリー

母親と静かに暮らしていたジミー・ウェルズはふとしたことから悪漢バッチの指揮する盗賊団に加わった。彼と恋仲のゴルディーはジミーを悪に染まらせたくないのでいろいろと心を砕いた。探偵シールドも若者の前途を思って再三忠告した。だがジミーは仲間を売ることを嫌い、その言葉に耳を貸そうとはしなかった。だがそうしたジミーの心意気もみとめられず、バッチは彼を裏切り者としてある夜キャバレーへ誘い出し無音銃で狙撃した。幸いに弾丸は母親から送られたレガレット・ケースで受け止められたがバッチ等は今度は彼を無理矢理に夜の仕事に同行せしめた。一味の行動はゴルディーの口から探偵シールドに伝えられた。そのため彼らの仕事は警官隊の出現によって失敗に終わりあまつさえ補縛から脱れるために逃走せねばならなかった。逃走の途中悪人共の自動車は家屋に衝突した。そしてバッチは即死したがジミーは危うきを得た。探偵シールドはジミーの潔白を認めて罪には落とさなかった。今は身も心も晴れ晴れとしたジミーは恋人ゴールディーと母親を伴い新天地を見出すべく魔の都を去って行った。

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