愛欲の果て
解説
無声時代の映画「背中を掻いて頂戴」「女房改造」の原作者としてまた米国著名なる小説家として知られているルパート・ヒューズの筆になるもので「摩天楼の巨人」「サンダーボルト(1929)」のハーマン・J・マンキーウィッツが脚色し「男の正体」「おしゃれ牧場」のフランク・タットルが監督にあたり「キック・イン」「街の紳士」のヴィクター・ミルナーがクランクした映画である。主演者は「街の紳士」「アパートの殺人」のウィリアム・パウェルで助演者は「赤新聞」「戦争と貞操」のケイ・フランシス、「悪魔が跳び出す」「街の紳士」のカロール・ロムバート、「赤新聞」のギルバート・エメリー、オリーヴ・テルなど
1931年製作/アメリカ
原題または英題:Ladies' Man
ストーリー
ジェームズ・ダリコットは不思議に女をひきつける魅力があったので、社交界の女性から効果な宝石を貢がせ、それを金に替えて豪奢淫 な生活をおくっていた。フェンドリー夫人は年がいもなくひどく彼を愛していたが、夫人の娘のレチェルとノーマ・ベーチという若い女性もまた彼の賛美者であった。が、しかし、彼女が真心から愛しているのはノーマだった。彼はノーマに愛を打ち明け、彼女から結婚の同意を得た。それはちょうど、彼がかねて約束のある仮装舞踏会へ出かけようとする前だった。その時かまびすしく入って来たフェンドリー夫人は彼女と彼の仲が良人に知れたことを告げたが、彼は平然としているばかりか、かえってノーマと結婚する旨をとくとくとして語ったので夫人は激怒した。2人が言い争っている最中にフェンドリー氏が現れたので、今度は男同士の大格闘となったが遂にジェームズは高いビルディングの窓から街上に墜落して惨死を遂げたのでいっさいは解決した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロタール・メンデス
- 脚色
- ハーマン・J・マンキウィッツ
- 原作
- ルパート・ヒューズ
- 撮影
- ビクター・ミルナー