愛の盗人

解説

「汚点」やユ社「偉大なる愛(1921)」出演のクレア・ウィンザー嬢主演ゴールドウィン映画で、相手役としてエリオット・デクスター氏が出演している。アルバート・ペイソン・ターヒューン氏の原作をチャールズ・ケニヨン氏が脚色しウォーレス・ウォースリー氏が監督したもの。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Grand Larceny

ストーリー

厳格な法律家ジョン・アニクスターはカスリーンと結婚した。彼女は極く愛嬌よく人を遇する事が最も生活上大切な事と信じているところから、己が研究に没頭しがちのジョンの代わりに諸所と夫の友人この他の招待の席上や社交界を廻り歩いた。夫もそれは許容していたが、彼の留守中に、彼女の愛嬌を恋着と誤認してたクライヴという男が彼女にうるさく言い寄ったので、彼女は断然それを避けた。その後クライヴが誤れる事を彼女に謝罪している時、ちょうどそこへ帰ったジョンの厳格な法律的な考えから一言の弁明も聴かずに離縁した。彼女は行く所もなくその後やむなくクライヴと結婚したが、かくて結ばれた夫婦に幸福の訪れる筈もなかった。偶然この3人が或る時遭った時クライヴはジョンに再びカスリーンを返さん事を願った。しかしカスリーンは漸く女性としての名誉を真に悟り、両人の何れからも別れ独り己が道を歩む事となった。

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