天晴の名投手

解説

「アメリカ魂」「メールマン」その他と同じくエミリー・ジョンソン女史原作、エモリー・ジョンソン氏監督になる作品で、主役は前作と同じくジョニー・ウォーカー氏、それに「山河轟く」等出演のトム・サンチ氏と、「勇気凛々」等に出演のガートルード・オルムステッド嬢等が相手役を演じている。ニューヨークジャイアンツ軍とヤンキー軍の試合を取り入れた壮快な野球劇である。

1924年製作／アメリカ
原題または英題：Life's Greatest Game

ストーリー

ジャック・ドナヴァンは市峨軍カップス軍の投手であったが、ジャイアンツ軍との試合の時八百長を申し込まれて拒絶したので、その復讐として彼の家庭は破壊された。彼の妻は子供のジャックと共に行方不明となり、やがて二人は汽船の沈没で死んだとの報知があった。ドノヴァンは悩み多き日に送ったが、後ジャイアンツ軍のマネージャーとなる。彼の子ジャックと妻とは死んだのではなかった。不思議に命拾いをしてジャックは今や立派な若者となっているが、母は彼に野球をする事を禁じていた。しかしジャックの血管には父から譲られた烈々たるスポーツマンの血が流れていた。時来つて彼はジャイアンツ軍の投手となり、晴れの選手権試合に彼の奮闘よく敵手のヤンキー軍を破って味方をして勝利させた。父と子の対面。一家の幸福が訪れる時が来た。