「桔平は風祭のままで。」映画 謎解きはディナーのあとで ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
桔平は風祭のままで。
実はこの作品、TVシリーズから全部見てきている。
原作も読んでみようかと本屋でチラ見したところ(スミマセン)
本当にドラマと全く同じ展開で書かれていたので、それなら…
とドラマに絞った狭~いファンの一人である^^;
今回の映画は先日の風祭スペシャルからの続きで、彼がなぜ
この豪華客船に乗り込んでいたのかを知ることができる。
が、それがどうした?^^;という意見が多いのもムリはない。
よくこんなのを映画にしたよな~と思うほどの出来ではある。
元々の推理(執事・影山がみせる)はきちんとしたもので、
特にお笑いの要素はないのだが、ドラマ全体は常にオチャラケ
ており、このフザケ具合に好き好きが分かれるのもムリはない。
演技の巧い下手を競う場では当然なく(スイマセン)
常に皆さんが楽しそうに演じているのがこのドラマの特徴で、
その頭角を担っているのが、何といっても風祭京一郎である。
いや~。いいぞ椎名桔平^^;
完全にバカ(失礼)と紙一重の風祭警部を飄々と演じており、
先日のスペシャルではついに主役まで張る存在になっていた。
名探偵コナン…でいうところの毛利小五郎みたいなもんだけど、
キャラが傑出しているので、推理と関係なく面白い。
また本人が意気揚々とそれを演じているため、止めようがない。
今回のシンガポールロケでも、
彼はずいぶん観光を満喫したそうで桜井の羨望を買っていた^^;
で、そんな風祭が乗り込んでいた豪華客船が今回の事件の舞台。
どうせ宝生麗子(北川)の名前がついてるんだろうと思ったら
案の定その通りで、宝石なんかも出てくるんだろうと思ったら
やっぱりその通り^^;という、泥棒絡みの殺人事件が幕を開ける。
不必要なキャラ設定(何あの兄弟は^^;)など、
相変らずよせばいいほどのおフザケモードが大炸裂、加えて
TVと違い短時間での場面展開がないため間延びしまくりである。
笑えないうえに間延びするだけの登場人物に気の毒この上ない。
肝心の推理はかなり後半になるので、そこまではけっこう長い。
やっぱりこれは一時間ものだろう~?と思わされること請け合い。
ファンでこれなんだから…
知らずに観た人はどう思っただろう。さらに気の毒になる^^;
しかしメインの推理では、なるほどね~と思わされる動機と理由、
さらに(おそらく予想はつくと思うけど)
あれだけの大物を出しといてそれはないだろ?と気を揉んでいた
大物起用の理由が、最後の最後で解明される。
まぁ…これもありがちな展開なので、結局ドラマと大差はないが。
常に風祭凝視の私は、いつこの男が息切れするんだろうか?と
あのテンションが途切れる瞬間を狙うんだけど、途切れない(爆)
ハイハイハイハイ~っ♪風祭京一郎~、ですっ♪
言われたとおりに役作りする役者が私は大好きで尊敬する。
阿部ちゃんがおバカになってブレイクしたように、桔平も頑張れ。
先日のスペシャルで、白スーツに託された謎や、メイドの光川に
見せる優しさなどを目の当たりにし、ますます風祭に興味が湧く。
もうTVシリーズだけで構わないから(言っちゃった)続けてね~。
(いやホント、謎解きに関しては面白いですから。よく書けてます)