「いったい、いつディナーが供されたんだ?」映画 謎解きはディナーのあとで お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
いったい、いつディナーが供されたんだ?
予備知識なしで、推理映画でも観るか……と行ったのがこの映画。
トリックの冴えは素晴らしく、なかなか斬新なトリックが続き、感心させられました。
しかし、この感心が感動にも快感にもつながらないのが、この映画の最大の欠点です。
せっかくの高級客船なのに、「お金持ち感が演出できる上にセット代も節約できてお得……」みたいな製作側の思惑が透けて見えてゲンナリします。
ほんとお金の掛かってない映画で、たとえば小道具の宝石ってのも、ぜんぜん宝石っぽくなく、観客が欲しいとも思えない、正直言ってガラクタ以下。
これを「高いもんなんだぜ」というストーリー上のお約束を、観る側に強要しないでほしいと思ったのでした。
北川景子は美人のお嬢様役なんだけど、あんまりお近づきになりたくないタイプのビッチを好演していて、つまり観てる側としてはちっとも面白くない。
椎名キッペイのバカ演技は、すんませんちょっと吉本に入門して勉強してきてくださいなみたいな感じで、鼻白むばかりでした。
一言で言うと、安っぽい映画。
それ以上の評価ができません。
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