マルドゥック・スクランブル 排気のレビュー・感想・評価
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ラスボスは作品の軸にあたります
殺されかけた少女が、犯人を追い求めながらも、自らの再生を目指す物語・・・の最終話。 1作目にも書きましたが、3部作通じて世界観の説明が不十分に感じます。 そして、最終回であるこの作品では、ラスボスの存在感について不満を覚えます。 シェルとボイルドの2名が敵役になるようでしょうが、バランスが悪い。 第一部でバロっトを殺害しようとしたシェルの凶悪さと強大さが大幅に低下。これにより、3部作を通じて軸が曖昧になってしまったように思います。ボイルドがいるせよ、シェルの存在感をしっかりと保つべきでした。 3部作通じて、私的評価は厳しめです。
確かに面白かったです。
特に前半のブラックジャックのシーンは緊迫感の有る秀逸なものだったと思います。 ただ今回も尺の都合上仕方無いのだと思いますが、ボイルドとの戦闘場面も含め少し駆け足気味なのが残念でした。 しかし、こうしてヴィジュアルとして観ておけば原作を読んだ際にイメージし易いような気がします。
このキャスティングに納得。エンディングはブレードランナーかな。
三部作「圧縮」「燃焼」に続く完結編。悲惨な境遇から拾われて娼婦としてだが華やかな生活をしていた少女バロットは、恩人であり庇護者でもあったカジノ経営者シェルに理由もわからぬまま殺されかけた。法廷でシェルの悪事を暴く証人とすべく、ドクターイースターらに禁じられた特殊技術を施されて、バロットは死の淵から甦った。法廷の外でバロットを暗殺するため、シェルが雇った残虐な殺し屋たちも、改造されたバロットと万能兵器でもある喋る金色のネズミ・ウフコックのコンビの前に撃退されるが、ウフコックの元相棒の凄腕ボイルドによって二人とも深い傷を負ってしまう。 危ういところをドクターイースターに助けられ、秘密施設[楽園]で療養し、一時の安らぎを得ていたが、そこもボイルドに急襲され命からがら脱出。シェルの取り除かれた記憶がカジノの100万ドルのポーカーチップの中に隠されていると知ったバロットたちは、それを入手すべく、シェルの経営するカジノに客として堂々と乗り込み一大勝負を挑む。(ここまで前二作) カジノシーンは、初心者にもやさしくポーカーの細かいルールから丁寧に解説。万能兵器ウフコックにもカードを操作することはできず、カジノ初心者のバロットとカードを自由に揃えることもできるという超絶ディーラーとの駆け引きが繰り広げられる。このカジノシーンが長いので、あとは駆け足ぎみ。 見せ場のバトルシーンは、圧縮のようなバイオレンスさはなく、華奢な美少女バロットが精神的にも成長して縦横無尽に駆け巡り痛快だ。ここはもっと長く見たかったところ。 これは少女の復讐譚ではなく、ちょっとねじれた三角関係の物語のようだった。ドラえもんの秘密のポケットのように望むもの何にでも変身できる万能兵器ウフコックも、今回はバロットの肌身から離れず一心同体と化す。今回はほんとに声だけだったけど、八嶋智人はいい声だなぁと、このキャスティングに納得。エンディングはブレードランナーかな。
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