42 世界を変えた男のレビュー・感想・評価
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メジャー・ファンとしてはもっと感動したかったが…
毎年ジャッキー・ロビンソン・デーを観て感極まっているメジャー・ファンとしては少し物足りなさは残る。
もっと壮絶な苦悩と葛藤があったはずだが、その辺りを過剰に表現しなかったのは意図的なものだろうか?
差別的な描写もかなり薄まっていたように思う。
ただし、野球やメジャーを知らない観客にはこのくらいが丁度いいのかも知れない。
なによりもまず、この真実を知ってもらうことが大切なのだから。
今季、リベラの引退で42番を付ける選手はいなくなった。
これで真の全チーム永久欠番である。
「人物紹介」で終わった残念作
しかし題材が良さげなので残念さが際立つ。「野球」というと毎度引き合いに出てきてしまうR.レッドフォード『ナチュラル』だが、あの当時、バリー・レビンソンなんてそんなに大した監督とも思ってなかったけど、実際、最低限の映画感性は持ち合わせていたんだな、と振り返る。というか、あれは大好きな映画だけども。80年代に金払って映画観てた人の方が徳をしてるよな、実際。ここまで平板でテレビドラマみたいな才能のかけらもない絵が連続すると、もっとバンバンナレーション入れてよかったのではと思う。
野球映画は時間経過、チームの変化を表現するのが難しい。『マネーボール』しかり。ブツ切れになるのでドラマが成り立たなくなる。ドラマ性に富んだ設定だっただけに残念この上ない。ほとんど紹介で終わってる。
本当の主役はハリソン・フォード
黒人初のメジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンが、黒人リーグから、3Aのロイヤルズを経て、ブルックリン・ロジャースに入り、リーグ優勝するまでの実話です。
もちろん、野球をとおして、黒人差別と戦う物語です。
黄色人種の日本人にも関係あります。
それに、ベース・ボールは、アメリカの国技だから、やはり黒人が加入する事に抵抗感があったのかも知れません。
白人も、アメリカの先住民じゃありませんけど。
今や、相撲の世界では、モンゴル人力士ばかりだけど、見た目が日本人と変わらないから違和感ありませんが。
映画のタイトルにもある『42』は、ジャッキー・ロビンソンの背番号である上に、メジャーリーグ全体の永久欠番号になっている事を初めて知りました。
世界を変えた男は、野球だけにとどまらず、人種差別の負の歴史を変えた男でもあります。
もちろん、ハリソン・フォード演じるドジャースのオーナーもいたから、成し遂げられたものであり、素晴らしかったです。
アメリカの映画館
10年に1本の名作!これぞ映画だ!星は10点でも良い
私はこの至福の瞬間を、何時味わう事が出来るのかを夢見て、小学生の時から一人で映画館へと通い始めて、早40年が経過している。
この作品「42世界を変えた男」は決して、その私の期待を裏切らなかった。
この映画は、黒人として最初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの実話を基に描かれるヒューマンドラマ作品だ。
この作品のヒーローであるジャッキーは、決して恩人であるブルックリンドジャースのジェネラルマネジャーのブランチ・リッキーの期待を裏切らなかった。
周囲の差別に堂々と立ち向かい、遂には自己の努力によって、周囲の偏見を退けさせ、見事に自分の敵をも自分の身方へと変えてしまった男の半生を描いた感動作だ。
今では多い、大袈裟な予告編で観客を期待させても、本編を観終わるとがっかりする映画が多数有る中、これこそが映画である。名作と呼ぶに相応しい作品だ。
映画とは、エンターテイメントで有ると同時に、人間の尊厳・生きる希望・愛・そして夢を提供し、観客が厳しい現実生活の明日をまた元気に生きる為の活力を得られる事が出来る感動を提供出来る作品こそ、映画と呼ぶに相応しい。
映画とは、文学と並び、人間には必要不可欠な優れた総合芸術の一つなのだと私は考えている。
私が何時も、映画に期待するその瞬間とは、エンドロールが始まっても誰も帰り仕度をする者はなく、誰一人として席を立つ者はいない。そしてエンディングのテーマ曲だけが会場に鳴り響く、しかし観客は静寂に包まれ、字幕翻訳者の名前が映し出され、映画が終映を告げると、一瞬の間が有った後に会場から拍手が巻き起こる。この感動の瞬間がたまらなく好きだ。
映画の感動を大勢の人達と共に分かち合う事が出来たと言う至福の感動が、余韻と成って心を包む、この感動を体験したくて映画と共に生活をして来ている。
この作品の終了後もこの感動体験をする事が出来た事を非常に嬉しく思う。
この作品は2時間8分と言う長尺にも拘わらず、全く長いと言う気持ちを起こさせない。
アメリカプロ野球界の全球団の永久欠番になっていると言う、42番の背番号を貰い、アメリカの古い人種差別と言う悪い慣習の鎖を断ち切り、メジャーリーグに差別の無い公平な実力勝負のアメリカンドリームの火を点した、伝説のアメリカ初の黒人メジャーリーガー・ジャッキー・ロビンソンの物語。
きっとこの作品は、誰が観ても間違いなく感動を憶える作品であろう。ジャッキーを演じたチャドウィック・ボーズマンは言うまでもなく、彼の妻レイチェルを演じたニコール・ベハリーも最高の妻を熱演していた。
また、GMのリッキーを演じたハリソン・フォードにとっても、この作品は彼の代表作の一つになる事は間違いないだろう。
このハリソン・フォードが優しさを表に出さずに、誰をも周囲に反対させないワンマンで頑固なマネジャーを見事に演じきっていて、実に素晴らしい!
映画の中では、耳を本当に塞ぎたくなる罵声の連続も有るが、その一方で、素晴らしく勇気付けられる、名セリフも満載だ。
私は幸運な事に試写会で、一足先にこの作品を観る機会に恵まれたが、映画が公開されたら、また映画館で、この映画を何回か観ようと決めている。
敢えてこれから、この作品を観る方々の邪魔にならない様、細かい内容には触れないが、是非、この映画の感動を映画館で味わって欲しい。
機内で見た映画。これは本当の話をベースにしたと。ブルックリン・ドジ...
機内で見た映画。これは本当の話をベースにしたと。ブルックリン・ドジャースのGM、ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)がジャッキー・ロビンソンを入団させたのが1947年。米国は勝利に湧き上がっていた時代だろうが、日本は敗戦のどん底にあった時代だ。
知らなくて後で、調べてわかったことだが、1947年、ロビンソンがスカウトされた頃は下記のように全部で16チームしかなかった。1958年にロサンジェルス・ドジャースとサンフランシスコ・ジャイアンツが加わったが、第二次大戦直後は西海岸には全くチームがなかったんだと知った。
アメリカンリーグ
1。Boston Red Sox Boston, Massachusetts
2。Chicago White Sox Chicago, Illinois
3。Cleveland Indians Cleveland, Ohio
4。Detroit Tigers Detroit, Michigan
5。New York Yankees New York, New York
6。Philadelphia Athletics Philadelphia, Pennsylvania
7。St. Louis Browns St. Louis, Missouri
8。Washington Senators
ナショナルリーグ
1。Boston Braves Boston, Massachusetts
2。Brooklyn Dodgers New York, New York
3。Chicago Cubs Chicago, Illinois
4。Cincinnati Reds Cincinnati, Ohio
5。New York Giants New York
6。Philadelphia Phillies Philadelphia, Pennsylvania
7。Pittsburgh Pirates Pittsburgh, Pennsylvania
8。St. Louis Cardinals St. Louis, Missouri
ロビンソンとリッキーの二人が世界を変えた男になる。
レビューはIMDb に載せてある。
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