42 世界を変えた男のレビュー・感想・評価
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本当の主役はハリソン・フォード
黒人初のメジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンが、黒人リーグから、3Aのロイヤルズを経て、ブルックリン・ロジャースに入り、リーグ優勝するまでの実話です。
もちろん、野球をとおして、黒人差別と戦う物語です。
黄色人種の日本人にも関係あります。
それに、ベース・ボールは、アメリカの国技だから、やはり黒人が加入する事に抵抗感があったのかも知れません。
白人も、アメリカの先住民じゃありませんけど。
今や、相撲の世界では、モンゴル人力士ばかりだけど、見た目が日本人と変わらないから違和感ありませんが。
映画のタイトルにもある『42』は、ジャッキー・ロビンソンの背番号である上に、メジャーリーグ全体の永久欠番号になっている事を初めて知りました。
世界を変えた男は、野球だけにとどまらず、人種差別の負の歴史を変えた男でもあります。
もちろん、ハリソン・フォード演じるドジャースのオーナーもいたから、成し遂げられたものであり、素晴らしかったです。
全ての野球ファンとスポーツを愛する子供達に
ジャッキー・ロビンソンの人間性とプレーが感動を呼び起こす。ベースボールが何と素晴らしいことか!ハリソン・フォードが薫陶と言えば相応しいだろうか、かつて共演したアレック・ギネスの佇まいを彷彿とさせた。
アメリカの映画館
アメリカの映画館で見てきましたがとてもいい作品だと思います!映画に入り込んでしまうと色々な気持ちが出てきてしまいますが感動できる作品だと思います!皆さんも是非みてください!野球がわからなくても見れるので野球がわからないという方も是非みてください^o^
プレーで倍返し。
試写会にて鑑賞。
近代のメジャーリーグにおいて、初の黒人メジャーリーガーと
して名を馳せたJ・ロビンソンと、
当時の会長、B・リッキーが成し遂げた功績が描かれている。
米国の暗部といえる人種差別問題、それはスポーツ界にも
しっかりと浸透しており、当時、ニグロリーグで頭角を現した
彼にブランチが目を付けなければ、おそらくジャッキーが
メジャーで陽の目を見ることなど一生なかったんじゃないか。
素晴らしい救いの神ともいえるブランチの言う一言がすごい。
今や日本ではバカみたいに「倍返し」なんてのが流行ってるが、
相手にやり返すことで利を生むなんてことはまずあり得ない。
これを「やり返さない勇気」と断じて、彼に示したのがブランチ。
「やり返さないという勇気を持て」と頬を打ったブランチに対し、
「頬ならもう一つあります」と応え、差し出したいうジャッキー。
この話だけでも感涙モノだが、実体験はそんな生温いものでは
なかったはずだ。作品で描かれている黒人差別のあれこれは、
ジャッキーにとってもっとリアルで残酷なものだったに違いない。
よく耐えて、よく成績を残した、と彼を誉め称えるに十分な話。
監督もチームメイトもファンも、総てが逆風に思えた入団から、
本当に、少しずつ、少しずつ、彼は信頼を勝ち取っていく。
スポーツをするのに肌の色など関係ない、と当たり前のことを
真っ向から言えなかった時代が確かにあったことを実感する。
主人公、ジャッキーを演じるC・ボーズマンは活き活きと動き、
彼を支える会長、ブランチをH・フォードが朗々と演じている。
あのハリソン君も御歳71歳、今作では今まで見たことないような
恰幅の良い重厚な役を演じているのだが、これがまた巧い。
彼が今作を牽引しているといっていいくらい、役にハマっている。
そんな彼の人柄がジャッキーを支えたといっても過言ではない。
最初から最後まで正攻法で描かれた真っ直ぐな物語。
もっとプレーの場面が見たかったと思う反面、テーマを外さない
的確な構成と彼らが於かれた状況が詳しく描かれ、野球オンチの
私のような人間ですら、しっかり理解できるように作られている。
(観る人を選ばない友好的な作品。当時の映画館はどうだったかな)
10年に1本の名作!これぞ映画だ!星は10点でも良い
私はこの至福の瞬間を、何時味わう事が出来るのかを夢見て、小学生の時から一人で映画館へと通い始めて、早40年が経過している。
この作品「42世界を変えた男」は決して、その私の期待を裏切らなかった。
この映画は、黒人として最初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの実話を基に描かれるヒューマンドラマ作品だ。
この作品のヒーローであるジャッキーは、決して恩人であるブルックリンドジャースのジェネラルマネジャーのブランチ・リッキーの期待を裏切らなかった。
周囲の差別に堂々と立ち向かい、遂には自己の努力によって、周囲の偏見を退けさせ、見事に自分の敵をも自分の身方へと変えてしまった男の半生を描いた感動作だ。
今では多い、大袈裟な予告編で観客を期待させても、本編を観終わるとがっかりする映画が多数有る中、これこそが映画である。名作と呼ぶに相応しい作品だ。
映画とは、エンターテイメントで有ると同時に、人間の尊厳・生きる希望・愛・そして夢を提供し、観客が厳しい現実生活の明日をまた元気に生きる為の活力を得られる事が出来る感動を提供出来る作品こそ、映画と呼ぶに相応しい。
映画とは、文学と並び、人間には必要不可欠な優れた総合芸術の一つなのだと私は考えている。
私が何時も、映画に期待するその瞬間とは、エンドロールが始まっても誰も帰り仕度をする者はなく、誰一人として席を立つ者はいない。そしてエンディングのテーマ曲だけが会場に鳴り響く、しかし観客は静寂に包まれ、字幕翻訳者の名前が映し出され、映画が終映を告げると、一瞬の間が有った後に会場から拍手が巻き起こる。この感動の瞬間がたまらなく好きだ。
映画の感動を大勢の人達と共に分かち合う事が出来たと言う至福の感動が、余韻と成って心を包む、この感動を体験したくて映画と共に生活をして来ている。
この作品の終了後もこの感動体験をする事が出来た事を非常に嬉しく思う。
この作品は2時間8分と言う長尺にも拘わらず、全く長いと言う気持ちを起こさせない。
アメリカプロ野球界の全球団の永久欠番になっていると言う、42番の背番号を貰い、アメリカの古い人種差別と言う悪い慣習の鎖を断ち切り、メジャーリーグに差別の無い公平な実力勝負のアメリカンドリームの火を点した、伝説のアメリカ初の黒人メジャーリーガー・ジャッキー・ロビンソンの物語。
きっとこの作品は、誰が観ても間違いなく感動を憶える作品であろう。ジャッキーを演じたチャドウィック・ボーズマンは言うまでもなく、彼の妻レイチェルを演じたニコール・ベハリーも最高の妻を熱演していた。
また、GMのリッキーを演じたハリソン・フォードにとっても、この作品は彼の代表作の一つになる事は間違いないだろう。
このハリソン・フォードが優しさを表に出さずに、誰をも周囲に反対させないワンマンで頑固なマネジャーを見事に演じきっていて、実に素晴らしい!
映画の中では、耳を本当に塞ぎたくなる罵声の連続も有るが、その一方で、素晴らしく勇気付けられる、名セリフも満載だ。
私は幸運な事に試写会で、一足先にこの作品を観る機会に恵まれたが、映画が公開されたら、また映画館で、この映画を何回か観ようと決めている。
敢えてこれから、この作品を観る方々の邪魔にならない様、細かい内容には触れないが、是非、この映画の感動を映画館で味わって欲しい。
背番号42の謎は人類の暗黒の歴史を変えた物語
とてもよかったです。
大リーグで全球団が永久欠番にしている背番号42…そこに秘められた敬意の念の深さを改めて知りました。
また、時代とはいえ、悪意のない特権意識の強さは現代にもあるいじめとそれに追随する村意識にもにていて、嫌悪感を覚えましたが、それに真っ向から立ち向かうジャッキーの姿に感動しました。
ストーリー自体はとてもよかったですが、映画自体は少し単調だったかなぁという印象でした。
最初にドジャースのオーナーがジャッキーと契約する時に語った
『やり返さない勇気』
これを一貫して守り抜くジャッキーに少しずつ見方が増えていく中でも、シンシナシティの試合でピーウィーがジャッキーの肩を抱いて観客に見せつけるシーン。ジャッキーにはとても心強かったと思います…泣けました。
また、そのシーンの前のジャッキーにいつも通りヤジを飛ばす観客の中に親のヤジに従ってヤジを飛ばしてた子供がピーウィーの行動をみて、複雑な表情をするシーンも良かったです。
大多数の社会の悪意に立ち向かう勇気、それを貫けばいつか仲間が増えて社会が変わる、そんなことを教わった気がします。
ただ、ジャッキーはきっと野球が好きで、野球がしたかっただけなんだよなぁ…という事をあとからおもった時に、好きな事をするために戦い続けなくてはならないジャッキーの姿に、なんとも深く考えさせられるなぁと思いました。
ジャッキーを支える多くの物の中で、やはりレイチェルの存在が際立ってました。ものすごいチャーミングで聡明で忍耐力もあって、まさに伴侶の鏡かなぁ…と。
ジャッキーを取り巻く環境に辟易としながらも、とても素晴らしいエンディングの待つ素敵な映画でした!
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