「背番号42の謎は人類の暗黒の歴史を変えた物語」42 世界を変えた男 もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
背番号42の謎は人類の暗黒の歴史を変えた物語
とてもよかったです。
大リーグで全球団が永久欠番にしている背番号42…そこに秘められた敬意の念の深さを改めて知りました。
また、時代とはいえ、悪意のない特権意識の強さは現代にもあるいじめとそれに追随する村意識にもにていて、嫌悪感を覚えましたが、それに真っ向から立ち向かうジャッキーの姿に感動しました。
ストーリー自体はとてもよかったですが、映画自体は少し単調だったかなぁという印象でした。
最初にドジャースのオーナーがジャッキーと契約する時に語った
『やり返さない勇気』
これを一貫して守り抜くジャッキーに少しずつ見方が増えていく中でも、シンシナシティの試合でピーウィーがジャッキーの肩を抱いて観客に見せつけるシーン。ジャッキーにはとても心強かったと思います…泣けました。
また、そのシーンの前のジャッキーにいつも通りヤジを飛ばす観客の中に親のヤジに従ってヤジを飛ばしてた子供がピーウィーの行動をみて、複雑な表情をするシーンも良かったです。
大多数の社会の悪意に立ち向かう勇気、それを貫けばいつか仲間が増えて社会が変わる、そんなことを教わった気がします。
ただ、ジャッキーはきっと野球が好きで、野球がしたかっただけなんだよなぁ…という事をあとからおもった時に、好きな事をするために戦い続けなくてはならないジャッキーの姿に、なんとも深く考えさせられるなぁと思いました。
ジャッキーを支える多くの物の中で、やはりレイチェルの存在が際立ってました。ものすごいチャーミングで聡明で忍耐力もあって、まさに伴侶の鏡かなぁ…と。
ジャッキーを取り巻く環境に辟易としながらも、とても素晴らしいエンディングの待つ素敵な映画でした!