「涙腺が緩み放しでした。」42 世界を変えた男 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺が緩み放しでした。
これはいろんな人に薦めたくなる良い作品ですね。
こういうお話に弱いので、もうずっと涙腺が弛みっ放しでした(/´△`\)
レイチェルの優しさ溢れる言動や野次を飛ばし続けるチャップマン(チャップマンの執拗な罵声がチームメイトに思い遣りの心を生んだとすると、チャップマンは必要悪だったのかもしれませんね)に詰め寄るスタンキー等お気に入りのシーンはたくさんありましたが、特にピーウィーがロビンソンの肩を抱くシーンなんて号泣モノですよね。
勿論ジャッキー・ロビンソンの忍耐強さや不屈の精神にも感服しましたが、個人的には切っ掛けを作りロビンソンを根気よくバックアップし続けたハリソン・フォード演じるブランチ・リッキーにとても魅力を感じました。
行動力や決断力もさることながら、人の気持ちを思いやれる人物でしたし、何といってもその言葉が胸に響きました。
正しく理想的な上司ですよね。
特に“やりかえさない勇気”なんて今まで一度も考えた事なかっただけに感銘しました。
ただ欲を言わせてもらば、尺の関係か、メジャーリーグ一年目の出来事だけで、試合内容もダイジェスト的にしか描かれておらず、スポーツドラマではなくヒューマンドラマよりに作られているので(その分、野球をあまり知らなくてもストーリーはわかるのですが)ジャッキー・ロビンソンがいかに優れた野球選手かが伝わってこなかったのが残念に思えました。
ジャッキー・ロビンソンのその後も観てみたかったですし、個人的には2部構成にして欲しかったです。
この先も民族や宗教の違いによる差別が無くなる事は無いでしょうが、せめて未だに白人優位主義が根強く残っているスポーツ界だけからでも差別が無くなると良いですよね。