劇場公開日 2013年12月21日

永遠の0のレビュー・感想・評価

全629件中、481~500件目を表示

1.5“超”娯楽映画

2014年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

祖父が2人いるということを唐突に伝えられたショックから、姉の誘いもあって、顔を知らないもう一人の祖父の経緯を探す。
やがて、その祖父が戦時中「臆病者」と呼ばれ、最終的に特攻隊に参加し亡くなったことを知る。
なぜ臆病者と呼ばれたのか、どういう経緯で特攻隊へ参加したのか・・・。
三丁目の夕日でVFXが評価された山崎貴監督が描く戦争映画が「永遠の0」だ。

原作は小説で、自分は未読。
なので映画が原作通りなのかどうかは言及しないが、もし原作通りであるなら、これほどまでに軽々しく商業を第一に考えた無粋な映画及び小説はないだろうと感じずにはいられない。
裏を返せば、原作がそうであっても、それをぶち壊すほどの衝撃を作り出すことを映画では出来たはずだ。それをやらなかったことからも、この映画が昨今の売り上げ史上主義な業界から来る質の低下の一翼になっていると思われても仕方が無い。

主人公は岡田准一演じる「宮部久蔵」。
物語の都合上、現代と過去を行き来しながら物語を演出していくため、主演の割には出演時間はそれほど長くない。
が、普通ならその少ない出演時間を無駄なく使って宮部久蔵という男を描く描写が欠かせないはずだ。
この宮部久蔵、CMでも見受けられるように当時の束縛感が蔓延していた時代に“生きることを第一に考える”というイレギュラーな考えを声にして言う極めて現代的なキャラクターだ。
だからといって当時の人間はそうは思わなかったとは限らない。特攻隊の人達の遺言書からもそれらは見て取れる。宮部のこの台詞及び信念については別に違和感を感じない。
違和感を感じるのはその言葉に対する宮部の姿勢だ。

味方が戦っている中で乱戦を避け、安全を第一に考えるという宮部の意思は、零戦を知り尽くした人ならではの効率的な考え方だ。
だが、その行動に至るまでの葛藤が描かれていない。
空戦の中で味方が次々と死んでいくという中で、悪く言えば一人高みの見物だ。
そのことについての上官からのお咎めや自身の中に生まれるはずの「助けれなかった」「助けた」という葛藤が描かれていない。
端折ったとでも言うのか?
宮部のこの行動に至るまでの経緯があるからこそ、特攻に異を唱える宮部の気持ちが確立する。この行動をどうやって上官達に説明したのかさえ皆目検討もつかない。不思議な箇所の1つだ。
そして終盤になると、その見るも無残にも特攻に駆り出される仲間達を見て精神的に追い詰められてしまう。
一体宮部は戦場で何を見てきたのか?
特攻という状況下になって初めて気づいたとでも言うのか?
これでは臆病者以前に、単に鈍感で馬鹿でヘタレな人間としか思えない。というか実際にそう描かれてしまっている。
その不足気味な描写から得られるのは、宮部の非人間的な部分。
これに共感なんざ出来るわけがない。
「思い人のために生きる」という理由も、言い換えれば戦場で共に戦ってる仲間達は別にいいのか?ということになる。
無理矢理戦場に駆り出された者もいる時代背景を無視したキャラクター作りだ。
戦争及び当時の日本の束縛感からなる、非常に緊迫し、張り裂けそうな状況とはほど遠い“戦争ごっこというサバゲー”の中で戦う男達と見られてもおかしくない。

面白いのは頼みの綱であるVFXがものの見事に幼稚化してることだ。
三丁目の夕日とは違って、重い、重すぎるテーマを扱うこの映画。
戦闘描写は戦争という状況を描く大切な部分で、残酷さや無慈悲さ、理不尽さといったものを描き、ようやく観ている側は「ああ、これは戦争なんだ」と感じる。
だが映画で描かれている戦闘はただのカッコつけた、ミリタリー好きに媚びた演出ばかりだ。
遠景の、艦船が轟沈する様を映し出しているかと思えば、カメラを掠めるようにカットインしてくる零戦・・・というふうに、非常に演出された戦闘を随所に盛り込んでいる。それはさながらアニメでも見ているかのようなわざとらしさ。
三丁目の夕日と違うのは上にも書いたとおり、重いテーマを扱っているうえに、タッチもコミカルではないシリアスなもの。
なのに非常にファンタジーな、カッコつけたような演出ばかりで、シリアスとは程遠い「緩さ」を演出してしまっている。
おまけに背景と零戦がものの見事にミスマッチになっているなど、売りのVFXももはや形無しといった具合だ。

そういった緩さはVFXだけではない。
劇中、宮部が敵機に後ろを取られ危険に晒されることになる場面があるが、それを宮部が否定する特攻で戦友が助けるというのだ。
戦友はかろうじて生き延びるが・・・まず高速で動く敵機に体当たりするというありえないことをやってのけていることが、この映画の緩さを物語っている。
そして特攻を否定している宮部はそのことについて感謝するだけ。お前の特攻に対する意識はどこに行ったんだ?とツッコミを入れたくなる。

終盤のラブストーリーなんかは、観客に不快感を得られないよう、なるべく双方の存在を観客に植え付けさせて納得させようとする一種の辻褄あわせの作業。
それまで登場時間が少なかった井上真央が、終盤メインに近い出演時間になる構造などが拍車をかける。
そのせいで宮部という一人の人間の経緯から取り巻きのラブストーリーというものに変化し、物語の主軸がブレてしまっている。
2時間20分という長い上映時間がもはや無駄。地上波で1時間ドラマとしてやっていったほうがまた評価できる。

ここまで書けばわかると思うが、つまりこの映画は誰にもわかりやすい単純明快な自己犠牲の物語だということ。
定型文で構成された映画と言ってもいい。それぐらい普遍的な物語。
作中の戦争や特攻などは、ただの設定に成り下がっているため深く掘り下げる必要は無い。勿論、反戦などというメッセージ性なんてものも皆無だ。
この物語は、当時の戦争や特攻を題材にしなくても成立する。それぐらい気楽な映画だということ。
この映画を「素晴らしい」と評価すること自体無粋。もっと気楽に見る映画だよと言いたい。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
チンプソン

3.5特撮が素晴らしかった

2014年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

 漫画版を読んでいて、そんなに好みの内容ではなかったので映画は見なくていいかなと思っていたら、けっこう評判がよく他に見たい映画が全然ないので見に行ってみた。

 特撮が、飛行機同士の空戦、真珠湾攻撃など非常に迫力たっぷりで素晴らしかった。ゼロ戦かっこいい。

 物語自体はやっぱりあんまり面白いとは思えず、早く戦争場面にならないかなとずっと思っていた。でも、演技も演出も素晴らしく、リアルに描かれており、決してできが悪いわけではなく、単に好みの問題です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
吉泉知彦

4.0戦争はすべきでない

2014年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
未散

1.0共感出来ず残念でした

2014年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

2014年1月5日作品を拝見しました。
こちらでの評価が4.2と評判も良く期待していきました。

結論としては、共感するところ無く残念に感じた映画でした。
一番残念に感じたのは、宮部の気持ちに共感を覚えなかったことです。

「家族である松乃、その子供清子のために何としてでも生きて帰る」という宮部が持つ感情は、”今の時代なら”当然理解出来るものと思いますし、だからこその高評価なのかと推測しました。

でも、どうでしょうか。
多くの若者が当たり前のように特攻を志願した時代背景のなかでは、「お国のため」あるいは、表だって口には出せなかったと想像しますが「自分が一番大切に思う人たちを失いたくない」「愛する家族を守るため」そういう思いで、自ら望んで特攻の道を選んだのではないでしょうか。あの作中の多くの若者のように。

戦争に負けても、生き残りさえすれば家族を守っていける、イチから立ち直れると思えるのは、戦後の日本復興を知っている現代人だから抱くことが可能な感情に思えます。

自分は戦争を経験した世代ではありませんのであくまで想像で書いています。ぜひ、戦争を経験し生き抜いた方からの感想も聞きたいと感じました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Nikyake

5.0ちゃんと生きようと思った

2014年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
こしゆき

5.0静かにやさしく強く

2014年1月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
さっちゃん

4.5感動と言うよりジーンとくる映画

2014年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ドラマとしてよくできている。小まめにジーンとさせる展開もよい。戦争ものだが今を生きてきた人のドラマだと思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
masaueda

5.0セリフだけで泣けました

2014年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

基本的に戦闘シーンがつけたしで、現代の若者のに向けてのメッセージがメインになっています。

出演者が良いです。セリフだけで号泣してしまいました。

原作は途中で飽きてしまって結末まで読んでいませんでしたから、ラストは意外でした。

とはいえ、この映画は、岡田准一に尽きると思います。最初の言葉に力がありました。

ぜひ、一度見てください。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
クマリン

4.5初めて映画館で見た戦争もの

2014年1月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

戦争ものの映画を観ることはありません。というか、いけないことだと思いますがなんとなく苦手です。
でも、そんな人にこそ見てほしい。若い人にこそ、今の日本だから、見てほしい。
涙が止まりませんでした。

本編で泣け、エンドロールを見てさらに泣きました。
夏八木さんが亡くなっていることに気づき、さらに泣けましたし、夏八木さんの台詞を思い出せば今でもグッときます。
本当に若い人にこそ見てもらいたいです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ゆん

2.5期待しすぎたかなー。

2014年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

予告見ただけでだいぶ涙腺刺激ものだったので、泣きたい気分な時に見に行ったけど、泣けず!
なんで最後自分で特攻行っちゃったのか理由を思い出せなかったから、確認したかったけど、そこもイマイチ納得できず。自分で考えろや的な。本読んだ時もそんな感じだったのかなー。もう一回読み直し!まぁ普通に見て損はないかと。戦争を伝えていくという点では間違いなくいい映画だと思いました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ma37

4.0良かったです。

2014年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

観てきました。

夫と戦争映画を観に行ったのは初めてでした。

真面目に生きることがとても大切だと感じさせてくれる奥の深い作品でした。

岡田くんの演技力の振り幅にも驚きました。

胸が締め付けられる余韻の残る素晴らしい映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
るる

4.0エンドロールでも泣けた。

2014年1月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
NAO

4.5感動です!!!

2014年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

この映画はほんと感動します(T_T)
自分は今まで見た映画で1番泣きました!!
内容が深く。最後までみないとわかりません
そして事実がわかる事に泣けます☆
是非この映画はみた方がいいです!!!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
OOR

3.5秀作、傑作、ゆえに惜しい

2014年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

正月一発目に鑑賞。
席の埋まり具合は6割程度、かなり大入り。

内容は原作を読んでいないので映画のみの評価になるが、非常にドラマがしっかりと作られていて、二時間半の長編ながらも全く飽きさせることなく観れてしまう。

監督はジュブナイル、リターナーに始まり近年には三丁目の夕日を作った山崎貴監督。VFXに定評のある監督。

のはずだった。

なんだあのCGは?
スピード感の無い戦闘シーン、あまりにも綺麗に見せすぎるCG。
もっと臨場感があってもいいんじゃないかと。
なんでこんなに模型的なのか、と。

VFXに定評があるはずの監督作品だけに、戦闘シーンが引っかかって引っかかって。
フィルムで上映している館があるとは思えないけど、これはフィルムで観たかった。

チープなCGで☆マイナス1。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
モル

3.5脚本なのか、キャストなのか。

2014年1月4日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
ぴちこ

4.5新しい戦争映画。

2014年1月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

戦争の切り取り方としては抜群のアイデアだと思う。
いまの世代の若者が、特攻で死んだ実の祖父の足跡をたどる。そのなかであの時代の空気を少しだけでもかぐ。
戦争を知らない我々ができる方法のひとつであろう。

山崎貴といえばVFXに長けているというイメージがあるので、戦闘シーンに目を奪われがちだ。
確かに真珠湾攻撃のシーンは「パール・ハーバー」(マイケル・ベイ監督)に負けていなかった、気がする。
しかし、それだけではない何かがこの監督にはある。「ジュブナイル」の頃から感じていた。それが何か、言葉にはっきりできないのがもどかしいが、その何かが本作では発揮されている気がする。

原作を読んだときも思ったし、今回も思ったが、少しご都合主義のところがある。
健太郎(三浦春馬)と慶子(吹石一恵)が自分たちの本当の祖父のことを調べたいと言い出したとき、賢一郎(夏八木勲)はなぜ真実を話さなかったんだろう。健太郎が景浦(田中みん)にもう一度会いに行かなかったら、賢一郎はどうするつもりだったのだろう。
最初に臆病者だとか恥さらしだとか言われて、井崎(橋爪功)に会って、やっと祖父の真の姿に近づく。最初に井崎に会ってたらどうなってた?

この瑕疵は映画においては、田中みん、新井浩文や夏八木勲、染谷将太の好演に助けられている。

ラストの宮部(岡田准一)の表情は何をあらわしているのだろうか。
映画は不思議な余韻を残して終わる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mg599

5.0後世に伝えるということ

2014年1月4日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

私自身は戦争体験がありません。どれだけリアルに心情を重ねられるか、過去の出来事を思うにはまずそこに壁があります。しかし、この作品はその壁を取っ払うかのように紐解いて、当時直面した人々の心情を描いています。特攻隊に志願した学徒、遺された家族、それぞれに現代にある当たり前の暮らしがあります。その暮らしを守るために何をすべきだったのか。本当に選ぶべき道は何だったのか。現代の暮らしは、先代の親類、自分に関わる全ての人々のその葛藤や苦しみがあってこそのものだと思い知らされた時に、涙を流さずにはいられませんでした。戦争中、その苦境を乗り越えてきた人々の生き様を後世に伝える素晴らしい作品です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ヒグキョウ

4.5絶賛

2014年1月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

2014年初鑑賞映画。日本人の良さ、魂が伝わってくる作品だと思います。私自身も戦争を知らない年齢の人間ですが、今の若者達に是非観てもらいたい素晴らしい映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
masayoshibach00

3.0靖国

2014年1月3日
PCから投稿

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
sanzoku0505

4.0生きる意味、生き残る意義を教えてくれてありがとう

2014年1月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 9件)
近大
PR U-NEXTで本編を観る