「調子よく喧しく。」2ガンズ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
調子よく喧しく。
芸達者な俳優二人が、喋りまくって撃ちまくるバディムービー。
D・ワシントンもM・ウォールバーグも基本的によく喋る人なので
これが相棒組んだらさぞ喧しいよな、と思ったらその通りだった。
冒頭からうるさいうるさい(爆)
しかしその喧しさがテンポよくリズム感を生んで音楽も丁度よく、
展開の早い、なかなか面白い作品に仕上がっている。
原作はグラフィック・ノベルだそうで、あ~なるほど、軽快なのは
そのせいだったか、とあとで思った。
しかし製作陣がすごい人数だけど^^;何人いるんだろ~って感じ。
物語は特に新味があるでもなく、予告でだいたい観ちゃってるので
きっとこうなるんだろうな…の予測はつく。
互いに潜入捜査という素性を隠す二人がコンビを組んで銀行強盗、
まんまとマフィアの金を盗んだところが、予想以上の莫大な金額に
これは裏があるのを確信、さらにヤバ~い展開に巻き込まれていく。
互いの正体がばれて、一旦コンビを解消する二人だが
復讐に威信を賭け、またもやコンビを復活。組織に罠を仕掛ける。
黒幕はほぼ確定するのだけど、誰が裏切っているのかが中盤まで
分かり辛い展開になっているので(でも粗が目立つから分かるかな)
けっこうハラハラさせられる。
冒頭から二人は追われまくりなので、あの銃弾の中を逃げられる筈
ないのに~なんて笑いたくなるが、そういう粗をすっ飛ばす勢いで
最後まで走り抜けちゃう演出がすごい。勢いづいている感じ。
ついこないだまで、ぬいぐるみの相棒だったマークが^^;
海軍情報部将校の役でものすごい銃撃やアクションを展開するので
所変わればマークも変わることを実感。
女たらしの飲んべえ機長だったデンゼルも、今回はキレのよい動き。
やたらとほざく二人の丁々発止のやりとりを煩く感じる面もあるが、
ラストまでその調子で切り抜けちゃうところがさすが。
んな、アホな~。って思える展開もあるが、
とにかく最後はスッキリする。で、アラ!とビックリしてまた笑う。
お調子者らしく調子よく終わっちゃう軽さもかえって心地良い。
(予告で肝は観せちゃってますからね~^^;調子よく楽しみましょう)