「このコンビも悪くは無いけれど、正直脚本に面白さが無かったなぁ」2ガンズ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
このコンビも悪くは無いけれど、正直脚本に面白さが無かったなぁ
ボビーとマイケルのニューコンビは確かに、息もピッタリの良いコンビの誕生だ。
だがしかし、それだけの映画だと思った。
アクション映画ファンの方には、大いに楽しめる作品かも知れない。
日頃のストレスを、この2人の繰り広げる拳銃の撃ち合い合戦を観る事で、個人的な嫌な事を忘れて頭を切り替えるには、スカットする申し分のない作品だろう。
でも、「2GUNS」と言うだけあって、やたらと撃ち合いのシーンが多いのは、その手のアクション映画が苦手な人には退屈な映画でもある。(元々、アクション映画が得意でない人は本作を観る事はないかな?でも予告編ではストーリー展開に期待して観たのだが・・・)
私は仕事帰りに「清須会議」を観た後に、レイトショーで本作を観た為か、睡魔との闘い合戦を繰り広げる羽目に陥ってしまったのだ。
ポーラ・パットンの出て来たシーンなどは、殆んど記憶にない。
この作品も、2人の捜査官のボビーとマイケルがお互いの素性をよく知らずにコンビが始まるファーストシーンから、最期にあのラストへと続くのは、この手の映画にはありきたりの映画と言う気がして、どうも感情移入させられる魅力を得る事が出来なかった。
兎に角銃撃、銃弾のシーンが多い、つまり破壊シーンのCGが多用される映像には、真新しい発見も、新鮮な脚色も観られず、直ぐに飽きてしまったと言う訳だった。
「テッド」の大ヒットのお陰で、今や日本でも人気を博した、マーク・ウォールバーグとの相性が私の場合は良く無かったのかも知れない。
「テッド」では、クマとのおバカコンビだし、何だか芸達者な感じがしない。
しかも、「テッド」の場合は、911事件を契機に新型鬱病とでも言うべきか、まともな精神状態を維持出来ない、ろくでなしクマとの2人のエロ親父ファンタジーときていて、全く笑うに笑えない映画だった。
今回も、彼のキャラクターがもう少し、ひねりが有るとか、変化が有って、観客が気持ち良く感情移入し易いキャラを設定してくれていたならば、睡魔も降臨する事も無かったのではないだろうか?
デンゼル。ワシントンも早そろそろ60歳に手が届くと言う年齢で、アクション映画でもテンポが有って、シャープな動きのある見せ場には限界があるので、撃ち合いのシーンにも新鮮味ゼロだった。
この人は、芝居が巧いキャリアの長い俳優なのだから、もう少し、シリアス路線の仕事で観客の心を惹き付ける見せ場の多いキャラクター作品の出演こそ、望ましいと思う。