劇場公開日 2013年11月1日

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「適度な軽さが妙に心地良いバディ・ムービー」2ガンズ シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0適度な軽さが妙に心地良いバディ・ムービー

2013年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

2人が互いの素性を知らずに潜入捜査し相対するような作品は過去にもありましたが、これだけ軽いノリでお祭り騒ぎ的なテイストのダブル潜入捜査物はありそうで過去に例を見ない作品だったのではないでしょうか。

勿論、違うキャストだったならちょっとしたB級映画ぐらいにしか映らなかったと思うのですが、とにかく名優デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの2人が魅せる魅せる!
騙し騙され、でも時には助け合って、最後は爽快なラストへと導いてくれました。

まあ終盤までなかなか信頼感が生まれてこない珍しいタイプのバディ・ムービーではありましたが、その信頼感の薄さがたまらなくツボとも言える一風変わったバディ・ムービーでした。

麻薬取締局、海軍、CIA、マフィアによる四つ巴の金の奪い合い。
全員悪人?常識にとらわれない作風に、私は終始飽きることなく楽しむことが出来ましたよ。

デンゼル・ワシントン(ボビー)・・・オチャラケているようで非情な一面も見せたりと、何とも掴みどころのないお気楽潜入捜査官を見事に演じ切りましたね。
軽いけどコメディにはならない絶妙な雰囲気を醸し出す辺りは、さすがの一言。
マークとの相容れないコンビネーションも、何気に絶妙でした!

マーク・ウォールバーグ(スティグマン)・・・銃の腕前は抜群も、何故か出来る男臭が漂わない女好きなお調子者を好演。
「テッド」のイメージが付き過ぎたのか、真面目に演じていても何故か笑ってしまいました。
またデンゼルとのコンビを見たいですね!

ポーラ・パットン(デビィ)・・・相変わらず色気ムンムンで美しかったです。
しかも今回はヌードも披露!しかし、この映画でビーチクまで見せる必要はあったのだろうか・・・。
ボビーとの複雑な関係を見ると、女心って本当に難しいですね・・・。

ビル・パクストン(CIA捜査官)・・・これぞ悪徳CIA捜査官。怖すぎ!
ロシアン・ルーレット好き過ぎなのはかなりツボでした。
久しぶりに彼が活躍している姿を見ましたよ・・・。

ジェームズ・マースデン(スティグマンの上司)・・・正直言えば、海軍の上官っぽくはなかったですが、意外と悪役もいけることが分かったのは何気に収穫でしたね。
嫌味臭は半端じゃなく出てました!

エドワード・ジェームズ・オルモス(パーピ)・・・物凄く濃いメンツ相手だったので、少々存在感は薄めでしたが、マフィアの悲哀を感じさせつつ、ポイントポイントで暗躍してくる辺りはさすがとしか言い様がなかったです。

とにかく頭空っぽにして楽しめる、良い意味で後を引かないザ・ハリウッドお気楽ムービーが好きな方ならば、おそらく嵌る映画だと思いますよ!

シュナイダー