「前より人間臭くなった」ロボコップ ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
前より人間臭くなった
オリジナルで、しつこいくらいのニュース映像を使って表現していた「風刺」をサミュエルが全部背負ってくれました。
いやー熱演ぶりに笑った。
最初に記憶をなくしていないせいか、改造人間にされてしまった主人公を悲劇的に描いていて、キャラクターに対してどこか冷たい印象だったヴァーホーヴェン版よりも人間味があって、より痛々しさが伝わってきました。
デザインもよりシャープになり、専用のバイクもあり、アクションもスタイリッシュになりヒーローとしての魅力は増えた気がします。
しかし、オリジナルを全く知らない状態で観るとまた違うんでしょうが、ヴァーホーヴェンと比べると、いかんせん演出があまり面白くない。
映画が始まりから、一度死に、改造され、警察所で初めて姿を見せる時までの演出だけでも監督の力量の差は歴然です。
こちらは最近の映画によくある、平凡な演出に感じでしまいました。
なので演出重視で鑑賞する自分としては、残念ながら評価も低めになってしまいました。
The Clashを起用したエンディングへの入り方は結構好きです。
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