「箱は立派“風”だけど中身は普通。」エリジウム Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
箱は立派“風”だけど中身は普通。
本作は映画「第9地区」でお馴染みニール・ブロムカンプ監督作品。
映画「第9地区」では得体の知れない異星人の不時着/移民化を取り扱うことで現代の社会問題を浮き彫りにする、というスタイルでした。
本作も近未来の世界「エリジウム」を取り扱うことで現代の「貧富の差による不公平」や「生まれた環境で人の一生が決まる不条理」を描こうとしています。
未来の話であるものの現代の社会問題をキチンと内包しており鑑賞後に問題意識を残してくれる、という点では良い作品でした。
ただ上述の設定がもたらす期待感やワクワク感に比べると正直、話の中身や展開は至って普通。
中盤以降は話の流れが読めてしまい若干ガッカリ。
箱は立派なのに中身が普通。
箱が立派だからこそ中身に期待したのに中身が普通だと、よりガッカリ感が強いのは否めないです。
パワードスーツの無骨感は良かったですが。。
劇場で観る価値は十分ありますが過度な期待は禁物。
オススメです。
コメントする