毎日がアルツハイマーのレビュー・感想・評価
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在宅で介護可能な病状だから撮れたドキュメンタリー
診断としてはアルツハイマーが進行している母の介護を可笑しみも込めてドキュメンタリーにしあげたのは上手いと思う。
実際の介護で、苦心されている重い病状の家族をお持ちの方々にはどう見えるのかはわからない。
が、しっかりと感情を言葉にして出せる事で家族が繋がっているのは分かる。
作品としては病院や施設関係、福祉関係、患者家族などが視聴対象になると思う。
ただコミカルで答えのない日常の部分が多いことからこの作品で答えが出ているもんでもない。
それをわかった上で見るべきだろうと思う。
もしアルツハイマー初期と言う家族がいるなら、まだ会話が出来る内に…色々話せているうちに…時間を取って話す方が良い。
家族をイライラさせる事もあるだろうけど、本当に忘れだしたら…見た目は同じでも別人みたいになってしまう。
家族に症状が出たら改めてこういう作品を観てみたい
汚い部屋だったねぇ
映画「毎日がアルツハイマー」(関口祐加監督)から。
YouTubeで配信して大きな反響を呼んだ動画を、
劇場公開用に再編集したというので、楽しみにしていたが、
作品とは関係ないところで、画面が暗い、部屋が汚い・・など、
気になることが多くて、何を伝えたかったのがわかりづらく
「アルツハイマー」という病気と前向きに向き合えなかった。
逆に、映画監督である自分の娘に、映像カメラを向けられて、
イライラする様子は、当然の態度であるし、そういった意味では、
彼女はアルツハイマーではないのでは?と感じたのも正直なところ。
高齢者になれば、誰でも経験するであろう「ボケ」との違いも
あまり良くわからないまま、観終えた。
「落ちつきがない」「咄嗟に出てこない」
「(他人の話を)まったく聞いてない」「同じ話を何度も言う」
「クスリよりメシ」なんて、私でも少しは当てはまるだろうから、
知識として知っている「アルツハイマー」より、よっぽど軽度だな、が
私の感想である。
テレビなどで特集される「アルツハイマー」の方の様子が重度過ぎるのか、
表現が不適切かもしれないが、物足りなさを感じたということ。
アルツハイマーの人に限って「私は、アルツハイマーじゃないから」と
言いそうな気がする。
そんな中、選んだ気になる一言は、一緒に鑑賞した高齢者の方々の感想。
一番多かった「汚い部屋だったねぇ」。
P.S.(映画のラストシーン)
「いつまでも長生きして、申し訳ない。感謝してる」
こんな台詞が言えるなんて、アルツハイマーじゃないよ、きっと。
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