マリーゴールド・ホテルで会いましょうのレビュー・感想・評価
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老後はアパートでいい(^^;
インドを舞台にした映画はどれも美しい けど移住したいとは思わない それぞれ人生の最後をどう過ごすか モデルケースとして面白かった うん、妄想ならいくらでも思い浮かぶ(笑) 007のおばちゃんはやっぱりインパクトある!
オートバイ
いろんな境遇の老いた人たち。様々な目的でインド生活。そこにはときめく出会いもあり、邂逅もあり、 別れも理解もある。あーこんな老後ならなぁ!と思う夢物語。現実はこんなにロマンティックじゃないもんw あ、ホテルの支配人の子、「スラムドッグ・ミリオネア」ので子じゃないか!老いも若きも恋人たちはオートバイの二人乗り素敵。
老後の自分を…
タッチはコミカルなんだけど、登場人物一人一人が異なるシリアスな問題を抱えている、って感じで、重すぎず軽すぎず程よい塩梅の映画でした(^-^) 見終わったあと、老後の自分はどれに当てはまるんだろ?って考えて、少し重くはなりましたが…(^^;
今より若い時はない。
突っ込みどころ満載、でも鑑賞後の後味が最高だから、良いじゃない♪ 「本当の失敗とは、挑戦したいのにビビって、やらないでいること。」 「不安を振り払ってでも、欲しいものを掴みなさい!」 人生の大先輩達からの金言が、たっぷり詰まってます。
ステキな映画でした☆
原題: The Best Exotic Marigold Hotel 原作: These Foolish Things Director: ジョン・マッデン 脚本: オル・パーカー イギリスから熟年期の男女7人が、インドのマリーゴールドホテルへとやってきた。でもそこは、宣伝とは異なっていて…。 新天地で第二の人生を歩もうとする人々を描く姿が素晴らしかったです。 俳優さんも、みんな他の映画で見たことある人たちばかり。みんながベンチで並ぶシーンがいいですね♪ また、インドの文化にも触れるコトができて面白かったです。色彩や人の多さ、巡りめぐり命のエネルギーを感じました。
何事も最後は大団円、今はまだその途中
「熟年向け長期滞在型デラックスホテル」とは名ばかりで夢見る青年が支配人を務める再建途上のマリーゴールド・ホテルに何とか辿り着いた面々の抱える事情は様々だが、みんなそれぞれに国に(それまでにいた場所に)居場所をなくした人ばかり。 気候も文化も食事もすべてが違う場所での暮らしに慣れるのは年をとればとるほど難しい。しかし、それも人様々で、少年時代をジャイプールで過ごしたグレアムはある目的のために早速行動を開始するし、今まで夫なしで旅行すらしたことのないイブリンは仕事を見つけるし、ダグラスは観光を楽しみ、マッジやノーマンはお相手探しに余念がない。人種に対する偏見を隠そうとしなかったミュリエルでさえ、言葉も通じないホテルで働く不可触民出身の娘と心を通わせる。 唯一、ダグラスの妻ジーンだけは不満ばかりでホテルから一歩も出かけようとしない。 新たな環境は、新たな自分を発見させると同時に、(今まで)自分がどういう人間だったのかも発見させる。 彼等の姿は教えてくれる。 どんな場所にいて、どんな状況であっても、そこで得られる楽しみや喜びを見いだし、 それを受けいれる心の柔らかさと強さを持っていたいと。
最後は大団円
昨年夏のアメリカ公開時、「アベンジャーズ」のメガヒットの陰でひっそり口コミロングヒット。 なるほど、ああいう超大作を見て疲れた後に丁度イイ、癒し系の小品。 素敵な宣伝に誘われてインドの高級ホテルにやって来た7人の初老の男女。だが、実際は改装中の老朽ホテルだった。イメージの違いや異文化に戸惑いながらも、それぞれ事情を抱える7人は次第に新しい世界に慣れ親しんでいく…。 都会の喧騒を離れて…とはよく言うが、異文化に触れるのもまた魅力。 海外に行った事の無い自分にとっては願望でもある。 登場人物にとってはセカンドライフかもしれないが、僕にはオアシスのようにリフレッシュ出来た。 Mにマグゴナガル先生にデイヴィ・ジョーンズ…。「姉さん、事件です!」級の錚々たる面々。 夫に先立たれたジュディ・デンチは物語の語り部。いち早く環境に馴染み、新しい出会いも…。 ビル・ナイはワガママな妻の尻に敷かれている気弱な夫。異国の地で活き活きするが、妻は…。 トム・ウィルキンソンは元判事。40年前にインドに住んでいて、かつて愛した人を捜す…。 股関節の手術を控えるマギー・スミスは毒舌で偏見の塊。それでもお茶目さを感じさせるのは、マギー・スミスの巧さ。 事情を抱えるのは滞在客だけではなく、ホテルの若い支配人デヴ・パテルも。ホテルは経営難、恋人には好き過ぎて愛を上手く伝えられず、母親は交際にも経営にも反対…。 ワケありの人間模様が反響し合って、極上のアンサンブルを作り出す。 若き支配人がインドの諺として言っていた、“最後は大団円”という台詞が良かった。 焦って先走ってもいい結果は残らない。 最初は苦難でも、コツコツと時間をかければ、いずれは良い方向へ向かう。 これは何事にも共通するのでは? マリーゴールド・ホテルへようこそ。 当ホテルはお客様に快適な一時をお約束します。
名優に救われたステレオタイプな映画
この映画を見に行くと、劇場にいた観客のほとんどは定年退職済みのご老人ばかり。例外として何人か30代〜40代の女性の方もチラホラいたが、これでこの映画の内容が分かるというものだ。 あらすじにある通り、何人かの年寄りが理由は違えど、インドの「高齢者向け長期滞在型リゾートホテル」に住むことになる、というのが大まかなプロットだ。そこに各々の様々なエピソードが添えられて、一つの映画を成している。 まず映画の中の「インド」だが、雰囲気は悪くない。エキゾチックで魅力的な異国の地を見事に演出している。ただ、「イギリス人から見た」という文がつくが。 ほとんどの演出は許容範囲だが、この映画にはこの手の映画にありがちな“植民的視点”が数多く盛り込まれている。挙げるとキリが無いが、例えばホテルの若き支配人ソニー・カプー(「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルが演じている)は典型的な「外国人の考えるインド人」だ。細かいことは気にせず、底抜けに陽気でわざとらしいインド訛りで話す。そして「現代的な彼女」はコールセンターで働いている。これをステレオタイプと言わずになんと言おう。(そもそもデヴ・パテルはイギリス生まれのイギリス育ちだ) インドを訪れる老人たちの中には、なかなかインドに馴染めない者もいるのだが、その「差別主義者」ぶりもわざとらしくて、次第に鼻につく。手術を受けにインドへ来たミュリエル(マギー・スミスが好演)は大のインド嫌い。有色人種の医者に「洗っても色は落ちない」と罵ったり、「イギリス人(もちろん全員がイギリス人)の医者を連れてこい」などとわめいたり。笑える雰囲気で描いているが、これは明らかにイギリス的な“やり過ぎ”ブラックジョークだ。インドを訪れた後に、ホテルで働く(カースト制における)不可触民のメイドに掃除の仕方をアドバイスするシーンも、いかにも「教化」といった印象を受ける(イヴリンのコールセンターでの「アドバイス」も同様)。そもそも彼女との交流を通して、大のインド嫌いだった人物が急に現地に慣れ親しむのも変な話だ。御都合主義としか思えない。 その点、ダグラスの妻ジーンは理解できる。彼女は最後までインドに馴染むことができないのだが、彼女の存在は、優位主義的な既成概念を捨て去ることのできない人間のプライドをえぐり取る。 だがそういった陳腐な演出に目をつむれば、この映画は非常に優れた大人(というか老人)のためのコメディ映画だ。笑える場面もあり(隣の初老のおばさんは「死亡ネタ」でバカウケしていた)、じんわりと感動できる場面もある。個々のエピソードをバランスよく盛り込み、過剰でも足りないわけでもなく、本当にぴったりだ。 演じる役者陣も名優ばかりだから、誰が登場しても安心してみることができる。その中でも特に良いのが、トム・ウィルキンソンとビル・ナイだ。 トム・ウィルキンソンはゲイの判事を繊細に、かつエモーショナルに演じた。彼がインドに来た理由は生き別れた大切な人を捜すためなのだが、その姿がなんとも言えぬ感情を生む。彼がどれほど相手のことを愛していたか、何も話さなくても伝わってくる。もちろん、彼が自分の心情を吐露する場面も素晴らしい出来だ。なぜ彼のエピソードが感動的なのかと言うと、人種間の垣根を越えた“愛情”という対等な関係だからだ。この映画で唯一の例外である。 ビル・ナイはジーンの気弱な亭主ダグラスを演じる。彼とイヴリンの会話のシーンは(良い意味で)イギリス人らしい小気味良いウィットに包まれている。限りなく自然体で、イヴリンが好きだが妻のことを捨てることもできない草食系ジジイに成り切っている。 当然この映画のメインは「インドでの異国体験」ではなく「老人たちの新たな始まり」だ。だからこういったラブロマンス的な要素が本来の主題である。一歩間違えば、ただ鼻につくだけの「老人の恋」もジョン・マッデンの手にかかれば一級品のものになる。なにしろ「恋におちたシェークスピア」の監督だ。こういったシーンはお手の物である。 多くの人はこの映画を気に入るはずだ。嫌いなシーンも多いが、憎めない。一言で言うと、そんな映画だ。 (2013年2月17日鑑賞)
ストーリーよりも人物像を愉しむ
空港ロビーのベンチに、ジュディ・デンチやビル・ナイをはじめとしたベテラン俳優7人が横並びになるところは壮観というより、むしろ笑えるカットというところがこの映画の楽しさだ。 それぞれが問題を抱えていて、これからの老後について真剣に考えてはいるのだが、明日をも知れぬ老人とはかけ離れていて切羽詰まった様子は7人の顔ぶれからは窺えない。皆、ポジティブで前向きなのだ。ここまでの人生ご破算にしてでも、新たな一歩を踏み出すことに躊躇がない。 ここは一般的に言われる老後の生活を問題にしているわけではなく、一度きりしかない人生、このままでいいのかという問いかけと、まだまだやり直せるというエールが込められている。 ましてや若者が希望を持たないでどうする、と引き合いに出されたのがマリーゴールド・ホテルの建て直しに夢を懸ける青年ソニーとその恋人スナイナだ。 インドでの生活に溶けこむことに最後まで拒否反応を示したダグラスの妻ジーンが一見マイナス指向に見えるが、彼女も最後は前に進むことを選んだ結果の行動で決して不幸せなことではない。 人種差別家のミュリエルの変わり様が既定路線とはいえ、そのしたたかさが中々に笑えて憎めない。さすがマギー・スミス。 ストーリーはありきたりだが、それぞれ人生の転機を望む人物像が愉しめる作品だ。そしてインド特有の色彩を楽しむ作品でもある。美しく力強い色彩が再現されなかったら魅力半減になる。日比谷シャンテでのデジタル上映による色彩は実に鮮やかで心躍る。
マギースミスが輝いてました。
お年を召したイギリス男女7人の物語。 けどこの7人はたまたまこの旅行で巡り会った仲間たち。 夫に先立たれた人や、心臓病を患いながらどうしてもインドにこなくてはならない理由があった人、倦怠期を迎えている夫婦とか…それぞれの事情を抱えながらインドへ旅に来ます。 観て感じたこと…歳をとってもやりたいこと、やらねばならないことはいつもあるんだな〜、そしてそういうことが続くから生きていけるんだな…ということ。 そしてそれらは誰かにやってもらうのではなく、自分で思うようにやってみれば結果はどうであれ納得出来るんだろうな〜ということでした。 マギースミスが一番いい味出していました。 肌の色で人を差別していて、車椅子頼みの人生から次第にメイドにも心を開き、自分の足で立ち上がる。いい感じでした。 しかし、外国の人たちってこんな簡単に異国文化に溶け込めちゃうのかしらん…インドがそういうお国なの?
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