凍える牙のレビュー・感想・評価
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わりとあっさりな感じ
乃南アサ原作の小説の映画化。 日本では2度のドラマ化されている。 うだつの上がらない中年刑事サンギル役のソン・ガンホは相変わらず良い。 女性刑事ウニョン役のイ・ナヨンも先輩刑事達からうざがられながらも気丈に立ち振る舞う姿が健気。 サスペンスミステリーにアクションが加わる韓国映画は傾向としてR指定作品が多いが今作はわりと大人しい。 結論としては殺人犬と呼ばれた狼犬が一番かわいそうだと思う。
クローネンバーグか?!と思ったのもつかの間
人体発火とか人体爆発とかいったテーマが大好物なため、ワクワクしながら見始めました。しばらくして、い、犬ですか?と興味をそがれながらも、犬映画も大好きなので・・・と、結局は最後まで楽しめました。残念なのは犯人が序盤のうちにわかってしまう点だけ。 まぁ、ミステリー部分は前半だけで、あとは社会の闇や先輩刑事と新米女性刑事のバディぶりを楽しむべし。特にソン・ガンホ演ずる刑事は後輩が先に昇進してしまったことで、功名心にはやり本部に報告しなくなっていく様子。女性刑事ウニョンも離婚歴があり、女性地位向上のためや覚醒剤・少女売春などの被害者の恨みを晴らすがごとく刑事の宿命を信じてスタンドプレーに走ってしまう。アンバランスなコンビとはいえ、意思疎通し性格も似通ってくる流れが面白い。 事件の核心部分となるのは、狼と犬の交配によって生まれた狼犬「チルプン(疾風)」。命令が無い限り人には攻撃を加えないのだが、それが殺人となると犬への思いも変わってくる。少女のための復讐。それはまるで社会の悪をも根絶しようとする正義感さえ感じられる訓練された犬。しかし、サンギルの「犯人を捕まえても犯罪はなくならない」というぼやきもよく伝わってくる。 犬の気持ちも伝わってくる。訓練され、ターゲットを殺すことを記憶させられただけ。本来なら、家族とともに幸せな一生を送るはずだったのに・・・山の一軒家での暮らしが走馬灯のように蘇る。もう仕事は終わったんだから、早く殺してくれ!と、鋭い眼が訴えているようでもあった。
映像化には韓流が合ってた
似たような話はあるものの、狼犬を殺害の道具にする所はエゲツない。最後はこの殺害犬にも感情移入してしまうほど。 それと、男女格差が職場内(今回は警察内)にある所は韓国も日本も同じ(2012年の映画なので、今は割りかし改善は見られたかと思うが) 犯人探しのミステリーよりどう犯人を追い込むのか、どう最後の事件を止めるのかに主軸を置いた展開なのでハラハラドキドキ感は割りかし少ないかと思う。
日本的
確かに日本の小説が原作と聞いて観れば、 日本的だなと思いました。二時間ドラマでありそうな。 原作に寄せて作ったのだと思うけどのだけど、 僕的には韓国映画お得意の暴力、バイオレンスシーンを 観たかった。 なので、全体的にまとまってるとは思うけど、 大人しく感じてしまった。 事件の解決と同時に 女性が男性社会で戦う大変さも描いてると思うのだけど、 そこで負けないイ・ナヨンは健気で美しいけど、 人の忠告を聞かず単独行動をして結果的にピンチになる、 よくある展開だけど、この展開とキャラが大嫌いだ。 話の盛り上がりとは裏腹にお前のせいで!と 冷めてしまう。 狼犬のエピソードなんかも、いかにも日本人が好きそうな 演出だなと思いました。
かわいそうなのは狼犬
イ・ナヨンに萌えてしまった。 きわどい感じの美人ですね。 アップが多すぎるのが良かった!! 話の内容も韓国映画らしい内容。 少しくどいところがあったのが残念だが、集中して観れました。 なぜ評価が悪いか不思議・・・・ いつもの韓国映画のごとくどぎつくないから?
物言わぬ眼差しが全てを訴えている
乃南アサの小説を韓国で映画化。 謎の人体発火焼死事件が発生、死体には犬か狼に噛まれたような跡も。中年刑事と新米女刑事が事件を追う。 日本でも2度ドラマ化。 天海祐希&大地康雄、木村佳乃&橋爪功のコンビで、それはそれで見てみたかった気もする。 どんな猟奇事件モノかと思ったら、猟奇度は控え目で、割と真っ当な犯罪捜査モノ。 事件の加害者、被害者、捜査側、それぞれの悲哀や葛藤を浮き彫りにした作風。 男尊女卑の警察社会は日本も韓国も同じ。 “チルプン”の眼差しが哀しい。 エンタメ・ミステリーとしては面白かったが、やはり韓国のこの手の作品は、ハードなバイオレンスが好きかなとつい思ってしまっていた。 ソン・ガンホはいつもながらの安定感。 イ・ナヨンは戸田恵梨香似の美人。
ソン・ガンホは良い。
乃南アサ原作の直木賞受賞小説の映画化とあってさすがにストーリーは面白いし、スリリングな展開にソン・ガンホの演技も良い。 しかし、イ・ナヨンの演技と終盤のオーケストラ調の音楽が帳消しにしてしまった。さらに少し詰め込み過ぎた為にストーリーに深みを出せないあまりか、浅ささえ感じさせる。 中盤までの展開は良かっただけにもったいない。
女性刑事への面当てが厳しくてつらいな
ウニョンがどうしてそこまでしてこだわるのかは、わからないけど、ただ 女というだけで、どうしてあそこまで意味嫌われるのだろうか。確かに腕力はないし、少しビビリだし、ちょっと相棒としては不安ではあるけれど。 でも、頭はいいし、男性では気がつかない細かい心理面など、いいところは いっぱいあるのに。それに美人だし(それはまた違う意味でマイナスにも なっちゃうけど)。サスペンスストーリーの前にそっちのほうがずっと気に なってました。狼犬には悪いけど。
ソンガンホ、こんな役がピッタリハマりますね〜
‘ある男の身体が突如炎上。’ チラシのこの一文から入ると ‘かなりな超常現象なミステリー映画?’ と思いがち…。そしたら あっという間にこの謎は解明。 そんな映画ではありませんでした。 昇進出来ずにひねくれる男刑事、女ということで刑事社会で差別される女、狼犬を使って復讐殺人を繰り返す元刑事とかとか…おまけに狼犬まで出てきてこの人間関係に水をさします。 それぞれのキャラがよく出ています。 差別されてる女刑事が‘実は男勝りの強い男だった’とかもないし、ラストに大ハッピーな展開がマッツているわけでもなく…。 それでも、なぜかラストはチョット清々しい気持ちになれるストーリーでした。
画像が暗くて観にくい
原作は読んでいるし、日本のドラマでも確か観た。 ソン・ガンホは殺人の追憶で観て、割と好きな俳優なのでみて観た。 内容を知っているだけに、ちょっと物足りなかったが、割と骨太な感じの刑事ドラマでまあまあだった。 ただ、画面が暗くてとても見づらい。暗闇のシーンが多いので仕方ないのかもしれないが、ちょっと残念だった。
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