「日常をドラマにしてくれる映画」ペタル ダンス outomanさんの映画レビュー(感想・評価)
日常をドラマにしてくれる映画
主演の女性4人の演技があくまで日常的で、とてもリアルです。
友人同士で話をしているときや電話をしているとき。
そういった現実にいくらでもある会話の場面の中で、たどたどしさ、間の埋め方など、忠実に演出しています。
会話の仕方だけでなく表情や細かい仕草にもそれは感じられ、どれも映像の中では不自然に感じるほど日常的な演技でした。
それは自分の現実の世界との共通を感じさせ、私には映画を見終わった後の自分の空間もドラマのワンシーンのように感じさせてくれました。
菅野よう子さんの音楽も映画の透明感を助長しています。
人は、何か大それたことをしなくても自然でいるだけで何かを与え、何かをもらっているのかもしれない。
そう思わせてくれました。
何気ない日常が幸せであることを改めて感じさせてくれた映画です。
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