「伏線を回収する手腕が見事!!」ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い りんさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線を回収する手腕が見事!!
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ギャングの極悪非道のボス、ヘイガン(ヴィンセント・ドノフリオ)による殺人現場を目撃してしまった消防士の主人公、ジェレミー(ジョシュ・デュアメル)。その証言をすることは、すなわち―“報復の危険”にさらされることになる。
これまでも『プリズン・ブレイク』や『噂のモーガン夫妻』など、映画や小説でもその題材がつかわれてきた、【証人保護プログラム】(=証言者をギャングなどの凶悪な被告発者による制裁から保護するために設けられた制度)をやむなく適用されることになったジェレミー。初めは身を隠し“追われる者”だったはずが、愛する人や仲間を守るために“追う者”に変貌していく姿は、これまでの「証人保護プログラム」設定のストーリー展開とはあきらかに違い、非常にスリリングで楽しめた。そして、タイトルの「(ファイト)ファイヤー・ウィズ・ファイヤー」がアメリカの諺で「毒をもって毒を制す」という意味だけあって、なぜ主人公が消防士であるかも含め、ストーリーに散りばめられた伏線をきちんんと回収(これが意外とできてない作品が多いと思う…)する監督の手腕は、お見事であった。
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