「名作」キャビン MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
名作
ホラー映画の「定番のシナリオ」通りに若者たちが殺されていく…この宣伝文句だけでホラーファンの私は興奮に包まれた。そして実際に観賞すると、定番のシナリオ通りだけでなく、過去のホラー作品に登場した殺人鬼や怪物などの様々なキャラクターがオマージュされて登場しているではないか!
映画館で喜びの悲鳴をあげそうになったのは初めてに近い。流石に劇場マナーは守ったが、ソフトを購入した際に自宅にて叫ぶことにした。「ヘルレイザー」のピンヘッドや「ジーパーズ・クリーパーズ」、「案山子男」をオマージュしたような殺人鬼、「アパートメント143」のラストに出てきた気味の悪い幽霊、「パージ」の殺し屋たち、「イット」、「グレイグ・エンカウンターズ2」などなど挙げ始めたらキリがない。終盤はとにかく画面から1秒たりとも目が話せない展開だった。
インパクト重視でストーリーが疎かになっていることもなく、この件に巻き込まれた選ばれし若者たちと、ある組織のストーリーそれぞれにしっかりとスポットを当てているため、どちらか一方にのみ感情移入することもなく、よく練られた印象だ。
一般大衆にも観てもらいたい作品だが、本作の喜ばしい過去作のオマージュなどはマニアでないと分からない部分だ。より深い楽しみを味わいたいのならば、一挙にホラー作品を観ていくべしと言える。
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