劇場公開日 2013年6月8日

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「本当は極限に暗い部分をサラッと表現。見事です。」奇跡のリンゴ sasuraiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本当は極限に暗い部分をサラッと表現。見事です。

2014年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

笹野高史や山崎努などの超大物実力派俳優を投入していて超アップでの撮影にも耐えられていて感情移入しやすくなっていると思う。主人公の木村秋則役は阿部サダヲ、本には殆ど登場しない準主役?の妻役の美栄子(本当は美千子)に菅野美穂を起用したのは正解と思う。舞妓Haaaan!!!のイメージが強くそんな感じで阿部サダヲをみていたら全く違うシリアスな部分も見事に表現していてすごい役者だと思った。菅野美穂も笑顔を基本にしっとりと演じていてなかなか。実は木村秋則さんご本人も映画の中にさりげなく映っています。言葉は発しませんが素敵な笑顔が印象的です。他のレビューを見ても書いている人がいないっぽいので触れてみました。結婚式のシーンで、多分どちらかの親戚役かな?自殺を図ろうとする場面は本当は非常に暗く悲しい場面なのにサラッと表現していて、中村義洋監督すごい!と思いました。リンゴ農家の若い人たちの様子を見ていてもあまり泥臭くなくて現代のリンゴ農家ってこんな感じなのかなと感じました。さりげない演出があちこちに散りばめられていて笑いを基本に涙と感動を味わえる名作と感じました。

sasurai