「女性が3人寄れば、楽しい話題は尽きませんよね!」すーちゃん まいちゃん さわ子さん Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
女性が3人寄れば、楽しい話題は尽きませんよね!
この映画、仲良し3人組がピクニックへお出かけで始まり、またピクニックで終わる、ホノボノとした、癒やし系の映画って感じで、非常に今のアラサー・アラフォー世代の女性には必ず思い当たるエピソードが何処かに出てきそうで、何となく、クスクスと笑みが止まらない映画なんだろうな~と、オジサンの私も笑って観られました。
でも、残念ですが笑えるだけでした。心に何時までも残る作品では無いよな~この作品。
本当に残念賞と言う感じの作品でした。TVのドラマスペシャルで充分かな~?
しかし、有る意味では、非常に今の頑張っている30代40代の女性の本音を切り取っているので、この時代感覚は解るんだけれど、ちょっと軽過ぎと言うか、綺麗に、コジンマリと纏まり過ぎている点が妙に気になった。
キャリアウーマンで仕事バリバリ出来ます、でも不倫しています、本音を言えばしんどいですと・・・マイちゃんのエピソードの一つ一つがよーく理解出来る。オタフク風邪に負け、家族サービスの言い訳、時計を遅らせてやりたい気持ち、後輩社員の皮肉等々、その一つ一つは冴えているのだけれど、全部が並ぶと、嘘臭いのは何故だろうか?
そして、スーちゃんも、何となく淡い気持ちを寄せていたマネージャーを同僚にかっさらわれて、仕事も要領良く手抜きの巧い奴に限って、お目当ての相手を探しゲットする事には予断が無いなんて許せない気持ちも解る!でもそのスーちゃんも、黙って諦めるだけ?
キスまでされて、しかも、浮気は結婚したら全くしません、相手が貴方で良かった何て、バカにするのも限度を超しているのだから、平手打ちの一つや二つやっても構わないのに彼女も静かにチャリで泣くだけだ。何で彼女達は、ダメ男ばかり手にするの?それって類は友を呼ぶの法則が、どこかで働いていませんか?と言いたくなった。
人生経験も豊かに成って来たアラサー以上の熟女が、こんなクズの見分けも出来ない何て何か不自然だ。最初はちょっとリアルに観えても、結果はリアルじゃないよ!
サワコさんだけが、バカヤロウ!が言えたけど、でも結局彼女も、ダメ男を掴んでいた訳だ。そしてサワコさんの家では、女性3世代同居の理由も不明なのが気になった。
彼女達の生活の説明無しが妙に、気になった。そしてサワコさんの母が、祖母の介護を、一日休暇を採って歌舞伎鑑賞も有りだけれど、その後がいけない。
おそらく、60歳前後かと思われる彼女が、認知症で人の識別が出来ない母親でも、それでも私は、構わない。母の世話をしますと言う事をサワコに言うけれど、そんな親の面倒を観る事は当たり前の事で、認知症は別問題だ。更にサワコが、お母さんは、偉いね、立派だよみたいセリフを言うけれど、これも陳腐なセリフだ。親の介護をするのは、当たり前の事なのだよ、60近くになっても、こんな言葉しか語れないなら、バカ野郎です。
やっぱり一つ一つのエピソードは良くても、これでは映画としては駄目でしょうね
音楽も、映像も綺麗でも、これではやはり肝心のドラマに奥行きが無いので、映画としては、軽過ぎで、人の普遍的な事柄を描ききれていません。最近は、こんな感じの耳触りが良いだけで、偽善者ぽい作品が多いのも、時代のせいでしょうか?
リアルな人生は厳しいから、せめて映画は嘘で?それも違うでしょう?どうですか?