「和製ロック劇」SADO TEMPEST odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
和製ロック劇
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佐渡ヶ島を舞台に、シェークスピアの戯曲「テンペスト」をモチーフとした近未来ファンタジー作品だそう。テンペストは嵐を意味し、テーマとしては「赦しと解放」、「復讐と和解」、そして「親子の愛」、また、魔法、島、植民地主義といった要素も重要なモチーフとして挙げられるそうです。絶海の孤島、順徳天皇、能、鬼太鼓など織り交ぜ、確かにオマージュとしては似たものを感じますが、本作は音楽がテーマでしょうね。
「テンペスト」は作曲家にも影響を与えベートベンのピアノソナタ第17番やチャイコフスキーの「幻想序曲」、シベリウスは35曲もの劇伴を作曲したそうです、まさに劇と音楽は相思相愛ですね。
本作ではロックバンド「ジルバ」が主演、劇中でも冒頭から「爆弾が飛んできた」を叫んでいましたね、主題歌「山姥」や「スパークリングハリー」、「602」も披露しておりブルックリン国際映画祭で最優秀作曲賞を受賞したそうです。
監督ジョン・ウィリアムズというから、まさか、あの大作曲家が日本映画かと驚いたが別人、1988年来日、日本在住の英国人で本作の制作会社でもある百米映画社を設立した稀な映画人。
正直、和製ロックもあまり聞かないし、素人俳優の誇張した表情の演出、顔のアップなどは苦手、作家性の強いインディペンデント映画も難解なので私的には外れでした、ジルバファンの方ごめんなさい。
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