「単なる勧善懲悪に収まらない重厚なドラマと激しい攻防戦が魅力です」神弓 KAMIYUMI よねさんの映画レビュー(感想・評価)
単なる勧善懲悪に収まらない重厚なドラマと激しい攻防戦が魅力です
国家反逆罪の容疑をかけられた弓の名手である父を目の前で殺された兄ナミと妹ジャイン。父から託された弓と「妹を守れ」という言葉だけを携えて父の友人キムのもとに身を寄せて13年、キムの息子ソグンとジャインは思いを寄せるようになり、二人の幸せを願いつつも妹の過去を葬るため結婚式の当日にナミは村を去る。そこへ清の軍隊が侵入、二人は他の村人たちとともに捕虜として連れ去られてしまい、ナミは父の形見である弓で清軍兵士を倒しながら行軍の後を追う。
連れ去られた妹と村人を救う為に捨身で清軍の兵士を一人一人弓矢で仕留め追い詰めるナミと、清軍の武将ジュシンタ率いる精鋭部隊との激しい攻防を全くダレることなく見せる見事な演出。序盤に張られた伏線がクライマックスで輝く練りに練られた脚本。敵味方双方に魅力的なキャラを配して単純な勧善懲悪に収まらない重厚なドラマに仕上げた手腕に脱帽です。
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