「カノジョは物を落としすぎてる。」カノジョは嘘を愛しすぎてる ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カノジョは物を落としすぎてる。
関係ない話から入るけど近頃の鑑賞マナーはどうなんだろう。
ちょうど今作を観たのがレディースデイ。
そこでは最近、高校生1000円!なんていうキャンペーンを
やっているのだが、四方八方をぐるりと高校生に囲まれた^^;
何も今日観なくたっていいじゃんね!なんて心で思いながら、
おそらく向こうも「オバサンが真ん中陣取ってんじゃねーよ!」
だったろうなぁーと思ったので、静か~に座っていた私。
隣の高校生カップルの男子がすぐさま前の座席に足を乗せた。
オイオイ、前に人が座ってるじゃないか!と思いながらも、
「カレシは足を伸ばしすぎてる」なんてダジャレを思いつく始末。
前席も同級生だったようだけど、まったく何を考えてるんだか。
さて、集中できるだろうか…と観始めた今作だったけれど、
思いのほか入り込むことはできた。若手イケメン俳優の其々の
演技と、新人女優のPV?と見紛う歌の数々。しかも上手い!
いい声をしていると思う。いい演技は、きっとこれからだろうか?
物語の方は、よくありがちな話の連続で思いきり少女マンガ、
面白くて分かり易いけど、その分これというパンチがない。
彼女の歌と健&翔平&正孝の演技で引っ張っている構成。
「嘘」といわれて一番ウケたのは、歌も演奏もアテ振りという、
アイドル音楽界の常識?のような悲しい現実の暴露だった。
ビジネスとして仕方ないでしょ、アンタたち下手糞なんだから。
って言われればグーの音も出ないのだろうが、それも悲しい。
そのへんの微妙な雰囲気や感情を巧く演じていた男子俳優陣。
この話がメインでもいいくらいだったことが、とにかく残念。
一応メインの恋愛?劇が「ごっこ」のように幼い(音楽以外は)
おかげで、健くんが思いきり疲れたオジサンに見えてしまう。
ああいう業界で働いてると、ああなってしまうのかもしれないが、
ちょっと辛い、やるせない場面が多かったような気がする。
とはいえ、そこまで深くないので、あーやっぱりそうなるんだ?
といった展開は最後の…アレっ?というところまで続いていく。
予告で何回もかかっていた曲は、正孝くんの曲だったのね^^;
こっちのがいい曲だと思うんだけどな~素人オバサン的には。
そして、また最後に関係ない話で申し訳ないけど、
今作でヒロインが相手の○○を持って(盗んで)走るシーンがある。
その日観たもう一本「武士の献立」でも、ヒロインが
旦那の○○を持って(盗んで)走るシーンがある。何だ!?この偶然。
失礼しました。
(演奏その他は良かったんだけど、恋愛は的をハズしすぎてる)