「実写化成功なのでは?」カノジョは嘘を愛しすぎてる ぶりさんの映画レビュー(感想・評価)
実写化成功なのでは?
中学生の頃原作好きが高じて観に行きました。佐藤健が死ぬほどかっこよかった記憶だけが残っており、八年ぶりにネットフリックスで鑑賞しました。
八年後の感想一発目も「佐藤健死ぬほどかっこいいな」だったので好みは変わらないものですね。
キャストですが、佐藤健だけでなく全員神がかっています。大原櫻子ちゃんも小枝リコにぴったり。原作での小枝リコはかなり天真爛漫なキャラだったと思うのですが、映画版では大原櫻子ちゃんの持つ哀しさみたいなものが滲み出ててそれはそれで凄くよかった。
演出もとても良かったように思います。個人的な好みとして、黙って見つめあうシーンとかが好きなので、目線で語る演出が多かったのが好みドンピシャでした。間の取り方も良かったです。
あとは佐藤健の声が良すぎますね。個人的に恋愛マンがを実写化する上での一つの壁が、よく言えば「名言」、悪く言えば「クサイ」とも思えるモノローグをどう組み込むかなんですけど、佐藤健の声と語り口調が良すぎて綺麗に映画に溶け込んでいました。
脚本はまずまずといった感じです。後半が良くなかったというレビューが多いですが、原作がかなり長編かつ完結していないという状況の中で割と綺麗なまとめ方をしているのではないかなと思いました。エンドロール後は要らなかった気もしますが(笑)
音楽業界のことについて掘り下げないと浅くなってしまう話なので二時間ではどうまとめても足りません。そう考えるとそもそもがドラマ向きだったのかなとも感じます。
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