劇場公開日 2012年6月16日

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「レイプリベンジの先駆けムービー!」発情アニマル ratienさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5レイプリベンジの先駆けムービー!

2024年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

念願の「アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ」アンソロジーBOXを手に入れることが出来たので、一気見にチャレンジです。
日曜日の朝から見る映画じゃないと思うけど、まぁ、いいか。

この作品に関しては、 30年以上のレンタル店通いのなかで、ジャケ写に見覚えがあるのに、「発情アニマル」というタイトルに違和感があったんです。ホラー大好きオヤジの記憶では、「悪魔のえじき」だったんだけど・・・。
何でも、映画公開時の1970年代には、「発情アニマル」のタイトルでポルノ映画扱いだったそうです。期待して観にいった人はビックリだったろうね。後半のリベンジ部分では退室者が続出したりして・・・。未成年だった自分には触れあう機会も無かったけど。
それが、ビデオ発売に当たって「悪魔のえじき」というタイトルになり、自分の行きつけのレンタル店では、ホラーの棚に置いてあったんです。スゴい印象的なジャケ写だったんだけど、結局見るに至らなかった珍しい作品でした。しばらくレンタル店から離れている間に「発情アニマル」のタイトルに戻ったみたいです。

さて、本編ですが、レイプシーンの悲惨さがホンッと凄まじい。
何度も襲い来る男たち。耳を覆いたくなる悲痛な悲鳴。傷だらけ、泥だらけに汚れていきながら、弱っていく女性を見事に演じきった女優。 いやー、凄かった。
この悲惨さが壮絶なだけに、後のリベンジによるスッキリが、大きくなるんだよね。

全体的に1970年代の画質の悪さが、リアル感を盛り上げている感じがする。
そして、全てを終えた彼女が運転するボートをバックにエンドロールが始まる。音楽無しってところがドキュメンタリーっぽくて、より一層のリアル感を出している気がする。

ratien