アフター・アースのレビュー・感想・評価
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恐怖とは、心が生む異常な状態だ
映画「アフター・アース」(M・ナイト・シャマラン監督)から。
「ウィル・スミス親子が共演のSFサバイバルサスペンス」
そんな情報に、期待し過ぎたのか、やや消化不良であった。
そんな中、特筆するとすれば「恐怖」に関する定義だろうか。
多くの人間にとって「恐怖」を感じた瞬間、どうなるか。
それは物語前半に、こう説明するシーンがある。
「多くは体が固まる。存在しない答えを脳が出すからだ。
脳が『ヤバい』と判断する」と。
さらに、物語が進み、父親が息子に伝えるシーン。
「恐怖は、現実には存在しない。
恐怖が存在するのは、未来を考える心の中だけだ。
恐怖は、想像の産物だ。
想像が恐怖を感じさせるだけで、何も起きないかもしれない。
恐怖とは、心が生む異常な状態だ。
誤解するな、『危険』は、現実に存在する。
だが、恐怖は自分次第だ」
この「恐怖」を消すことができれば、敵から存在感をなくし、
攻撃されずにすむ、それが唯一の倒せる手段、という設定は、
SFの世界でなくても、この私たちが生きている世界でも、
通用することではなかったのか、と再認識した。
原案を考えたウィル・スミスは、これを伝えたかったんだなぁ。
飛び込みで見たものの
たまたま見に行ったその時にやっていたので見た。
前宣伝も知らずに入ったのだが、美しい親子の感情にしばし感動。
映画の進行とともに成長してゆく主人公にも心を打たれた。
これは親なら見るべき映画の一つでは。
アメリカでの酷評に対し、自分なりの感想を述べてみた
この映画がアメリカで公開された時、まあボロクソに叩かれた。
主な酷評を挙げると…
ストーリーも世界観も設定も新鮮味ナシ。
奇しくも「オブリビオン」と文明崩壊後の地球が競作となり、その世界観の違いは興味深いものの(「オブリビオン」は荒廃、本作は進化した自然)、設定もストーリーの捻りも「オブリビオン」の方が冴えている。
主人公キタイの成長や恐怖に打ち勝つ心なども描かれてはいるが、ただ走り回るだけのサバイバルとモンスターとのバトルに埋もれてしまっている。
次に、ジェイデン・スミスには父の威光が全くない。
これは酷なんじゃないのかなぁ…。キャリアも違うし、父は大スターだし。比べる方が間違っている。別にジェイデンを擁護する訳じゃないが。
ジェイデンにばかり厳しい意見が集まっているけど、父ウィルも今回の役柄は…。とてもとても偉大な伝説の将軍って柄じゃない。バリバリのエースだったらイメージに合うんだけど…。
あちこちで言われている“スミス親子の、スミス親子による、スミス親子の為の映画”については否定はしない。
そして、M・ナイト・シャマランの演出は本作に対して全く興味無さそうに感じる。
これは納得。シャマランらしさというか、シャマラン独特のオリジナリティというか、まるで感じない。あの「シックス・センス」の監督の作品とは思えない。別に監督がシャマランである必要性も…。本当に、ただの雇われ監督だったんだなぁ…と痛感。
それにしても、遂にはSFに手を出し、シャマランの迷走はいよいよ深刻。
それでも、ここ最近のシャマラン作品(「レディ・イン・ザ・ウォーター」「ハプニング」「エアベンダー」)の中では最も素直に見れるかな?
でも、ウィル・スミス映画で言ったら、イマイチ。
暇つぶし程度に見るにはいいかも?
“キタイ”とか“センシ”とか、登場人物の名前が日本語風なのはちょっとニヤリ。
世代交代はまだ早い
人類を滅ぼすために進化した地球、という設定が面白そうで借りたが全編通してウィルスミスの息子のPVのような映画
中身は薄っぺらいし、ほとんど俳優として未熟な息子の走るシーンばかりで飽きる
風景映像は美しかったが、それだけ 美麗なCGも見慣れたもの
「危険は存在するが、恐怖は存在しない」というセリフは気に入ったので星+1
しかし、ただ座って語っているだけのウィルスミスの演技力が引き立ってさすがと感服した。
SFにする必要あった?
ウィルが親子共演のために考えた??としか思えない。
不器用な愛情しか注げない父親と、父親にコンプレックスを抱く息子の話なら、
SFにしなくても良かったのでは?と思いました。
SFとしても、親子愛の物語としても、どちらにしても中途半端な感じ。
残念。
映像はいいのだが……
動物たちなどのCGや、カメラワークなんかの映像はいいんだ。
肝心の「お話」部分が……。
「緊急事態が発生し、少年が一人で任務を達成しないといけない状況がおき、その経験を通じて成長する」話なのだが。
いやあの短期間でその成長はないわ。
いろいろと無理矢理。
状況説明までが冗長。
いまいちな世界設定。
偏ってる科学レベル。
無駄な武器ギミック。
いろいろもったいないというか、もうちょっと料理しようがあったろうと。
なんでこの背景設定でこうなっちゃうかなぁ。
そういう世界観のテレビシリーズにおける2時間スペシャルであるならわからないでもないんだけども、単発の映画としてこれはちょっと。
シャマラン+親馬鹿+七光り=大コケ
この映画はスミス親子出演のコメディ映画と思えば
時間を盗まれた怒りは沸いて来ないし、金返せとは思いません
いつものシャマラン節はなかったのでおかしいなと思い調べて見たら
原案がウィルでした。
デビットフォスターと義理の息子s
デビットフォスターと義理の息子s(2人)
が大金持ちの父親に馬鹿息子たちってことでTVに出たらしい。
大金を息子のいいなりに使わせる親。
大金を息子の出世のために使う親。
大金で息子の将来のためにスタッフを使う親。
そんなことした子供がスポイルしてしまったりってのは人類の歴史を見れば誰でもわかることで親は子供の人生に関わらず育てるところまでで十分。
愛情は悪いことではないけれど、溺愛は子供をだめにすることもある。
そんな、親のお膳立てしたお披露目会に行って見せられたのがこの映画?
というレベル。
見るにあたいしない。
この子の将来を心配する。
期待しすぎた.....
CMを見てすごく期待して観に行ったけど期待したほどではなかったです、、、
悪くはなかったけど、面白くもなかったです。
別に見なくっても良かったかなと思ってしまいました。
でもアクションシーンやCGなどは良くできていたと思います。
ハラハラ・ドキドキ
アクションシーンにとてもハラハラ・ドキドキした。
ジェイデン君の演技が良かったのか、すごく引きこまれた。
特に滝のところでの親子の会話からの流れは最高だった。
また、息子キタイの成長がうまく描かれていたと思う。
最初のマラソンのシーン・猿のシーン・薬を打つシーンの子供っぽいところから、滝のシーン・アーサとの戦い・最後のセリフとどんどん大人になっていく。微笑ましい感じで見れた。
特に最後のセリフは、ちょっと意外な気もしたけどぴったりなラストだったと思う。
一方で設定が荒いのか、突っ込みどころがすごく多かった。
武器とかアーサとか鳥とか・・・
酸素とか気候とかあげ始めるときりがない。
SF映画としてはひどいし、細かいことを気にする人には向いてない映画だと思った。
アフター・スミス。
最近のW・スミスはギャラが高額すぎて使われないらしいのだが、
ちょっと動くと高賃金が発生するのか?と疑うほどに動かない。
息子を鍛える…とはいえ、息子は息子でちゃんと成長しているし、
大丈夫ですよ!親の出る幕じゃありません!って誰かアドバイス
できる人間がいなかったのだろうか^^;
久々にあのインド人監督の作品だし~と思って観てみたのだが、
えー。ほとんどウィルの差し金(ゴメンね)でこうなっていないか?
と思わせるシーンばかりが続き、どうしてこれをアース(地球)に
する必要性があったのか、湯川教授と同様でサッパリわからない。
自国のどこかのジャングルでサバイバルでも良かっただろうし、
だいたい出演する乗組員が全員冒頭で死んじゃう、ってどうなの。
親子水入らず。が相当描きたかったのかしら…。
謎の惑星(実は人類の住めなくなった地球)に不時着した親子。
人間の住めない地球って…少し前に観たばかりの設定^^;だけど
とりあえず、親子のクローンは登場しないのでご安心をw
この設定でさらに倍増されたら(大変申し訳ないけど)この親子を
嫌いになる人が増殖してしまうことだろう。
ジャッキーと共演し仲良くなった息子に共演を迫る父親^^;って、
(ウィルのことは嫌いじゃないんだけど)
相当の親バカ、自立するんだ!ジェイデン。と促すほかはない。
このジェイデン君もかなり成長した感が強い。
少し前までは、ま~小生意気なガキ(ホントゴメンね)だった。
ちょうど中学生くらい?あー微妙なお年頃だ。声変わりもして、
先日のインタビューを見ていても、随分大人っぽくなった。
父親のミスを横で嗜めるジェイデン君、みたいな映像も流れて、
いやいや…どっちが保護者なんだ?と思わせる一幕も。
ウィルとしては感無量。こんなに愛息子が成長して…ってのは
分かるが、映画とはまったくカンケーない。いっそスミス家から
解放して、我が子の成長をどれほどなのか見守って欲しい…と
さんざんこの映画で過保護について考えさせられてしまった。
物語の「?」以前に、親子共演でなければかなり違ったかな?
インド人監督も、もっとやり易かったかな?と思うのみである。
さて内容は…。
おそらく観客が期待したような展開に終始する。危険!は多いが、
助かる!のが前提である。そりゃー大切な息子だものね。
行け!と言ったのにすぐに、戻れ!だし、はじめてのおつかいに
出したけれど、心配で後ろからくっ付いていくお母さんみたいだ。
しかしあの宇宙船、あれだけ大破したのにずいぶん高性能なのね。
遭難信号さえ届けば、すぐに助けに来てもらえるっていう寸法。
わざわざよその星に訓練しに行くんだから、あのビーコンももう
少し機能向上できなかったんですかね?イオン層ブチ抜く!とか。
未来の地球は相当暮らし辛い環境らしく、氷点下まで冷え込んだ
世界で凍死しそうになる息子を、なんと大鷲?が覆いかぶさって
助けるシーンがあるのだが、あれには感動する…。が、それも
サラリと流されたのち、いよいよクライマックスで気味悪い怪物と
戦う息子!恐怖はお前の中にある、恐怖に打ち勝て!と言い続け、
キタイに期待をかける父親サイファ。かなりの重傷で動けないので
やはり座ったままだ。息子はたった一人で頑張るのである…!
というわけで、とある親子の成長葛藤劇。が楽しめるんだけど、
ラストでどう持ってくるかな!?と期待してたら終わっちゃった。
えー。なにこの終わり方。ジェイデン、自立だよ自立!!
(確かにお父さんは凄い。でも息子は息子。静かに身守りましょう)
模範的親子共演
SFアドベンチャー作品は、久しぶりに観た。ストーリーに、とくに目を引くものはないが、主演二人のスミス親子は良かった。とくに、息子のジェイデンは、冒険を重ねるたびに、大人になっていく姿が、何だか初々しい。
もし、ウィル・スミスの方が、アクションを担当したら、きっとつまらない作品になっただろう。原案は、ウィル・スミスなので、きっと息子の活躍の舞台を作ったのではないかと、想像させる。息子の引き立て役としても、いい親バカぶりだった。
アフターアース
作りがひどすぎる。予算ケチりまくってるわ。斬新さもない、ウイルスミス見に来たのに
息子を見に来たんではない。アイロボットなどなどのような期待をしてはいけない。
全く裏付けがなく現実と乖離してただの妄想に成り下がってる。
ウイルスミスの名前をとったらみない。
すまないが落胆したので辛辣になった
まあウイルスミスと思わなければそれなりに楽しい。
もっと「らしさ」へのこだわりが欲しい
予告編をみて期待感が高まっていたが、それは見事に裏切られた。何より目立つのは1000年後の未来を舞台にしているくせに、「未来世界らしさ」がこれっぽっちもないことだ。
まずサイファが出発前に片足を失ったかっての部下と会うのだが、1000年後であれば当然再生手術か最低でも自律可動型義足くらいは装着していて当然のはずなのに、単に移動用台車に乗ったまま。このシーンをみただけで「この作品のスタッフは1000年後の未来社会のありようについて、ちゃんとしたイメージを持っていないのではないか」と危惧したが、果たしてその後にも無神経なシーンが目白押しだった。例を挙げれば、
1.訓練用宇宙船の座席が、現在のエコノミーよりもひどく、ハーネスも あまりに安っぽい。アーサーを収容したカプセルの固定方法もあまりに簡易すぎて噴飯もの。
2.隕石嵐を前にして訳の分からない「重力子」や「質量増大」などをもちだして、バリヤーもないのにそのまま突入、当然ながら船体に損傷(大穴)を受けた挙句、到着先の確認もとれないままワープを敢行。地球近辺にワープアウトする。
3.大穴があいた宇宙船の中で船外宇宙服も着ず、これまたあまりに安っぽい酸素マスクをつけただけで大気圏突入。宇宙船は大破するが主人公キタイは五体無事なまま。
4.大破した宇宙船も何やら安っぽい内装材が散らばり、ビニールが垂れ下がっているだけで、高度な技術の塊が破損したようなイメージは全然感じられない。
5.吸血虫の毒に冒されたキタイは救急セットの注射をするが、それがなんと針式の注射器(大昔に作られた「宇宙大作戦」でも既に圧力注入式が使われていたのに・・・)。
6.アーサーは恐怖心を持った人間のフェロモン(匂い)を感知して襲ってくるため、恐怖心を克服したレンジャーだけが唯一の対抗手段というが、そんなもの密閉された装甲戦闘服を装備すればいいだけで、最初はともかくいつまでもわざわざ生身で直接相手と切り合うような戦いをする必要はない。
などなどがある。
原案が悪いのか、脚本がダメなのか、監督がアホなのか、美術が無知なのか分からないが、一体この作品のスタッフはSFというものをどう考えているのか。
この作品のテーマが「有能な父親とトラウマを持つ息子との確執と和解」および「試練を通しての少年の成長」であることは分かるが、こんな未来世界を設定した以上最低限の「らしさ」は必要であろう。
「1000年後の地球は人間を殺すために進化した」というが、そんな描写もまったくない。あるのは単に人間と言う身勝手な暴君がいなくなった後、弱肉強食の自然に返っただけの地球の姿である。猿も吸血虫も4歩足も単に今と変わらず生存本能で襲ってくるにすぎず、鳥(大鷲)などは雛のエサにさらって来たと思ったら、一転凍えるキタイを救ってくれるという説明なしのご都合主義。
とにかくこの作品はSFとしては「人類が先住種族の住む惑星を侵略した」とか「人類が去って1000年後の地球はどう人間に敵対してくるのか」などの魅力的な設定があるのに、それをストーリー展開に全く生かし切れていない。
私は「ベストキッド」を観て以来のジェイデン・スミスのファンなので、目一杯甘い点をつけたが、それでもこれが限界である。
普通に面白かった
普通に面白かったんだけど、もっと興奮したかったのでちょっと物足りない感じはして、ちょっと眠かった。それほど欠点もない割に、リアリズムに寄せようと頑張ったせいかあんまり興奮もない話だった。
ウィルスミスは怪我をしていると言っても不動心の英雄だし、息子もちょっと内面の弱さはあるものの真面目でお行儀がいいばっかりのナイスガイで、クレイジーな人間味などが全くなかった。そしてサバイバルものとしてのDIY精神も足りなかった。いかだをいつの間にか作っていただけだった。変な動物を料理して食べてみて欲しかった。
鳥がなんで助けたのか意味が分からなかった。巣を守ってくれた感謝なのかもしれないが、だったら始めから襲うなよと思った。
憧れと憎しみで子は育つ
ウィル&ジェイデン・スミス親子共演、M・ナイト・シャマラン監督作。
人間にとって有害な惑星となった1000年後の地球を舞台に、
葛藤を抱えた父子が生き残りをかけて冒険に挑むSF映画。
がっかりする前に言っておいた方が良いだろうか。
本作にドンデン返しは無い。
『ハプニング』の頃から、シャマラン監督は
どんでん返しに対するこだわりをスッパリ捨てたんだろう。
個人的には物語のどんでん返しよりも、特異な状況におかれた
人間達の絆を描く方としてシャマラン監督は好き。
『エアベンダー』で少々茶を濁したが、今回は
その人間ドラマを重視するシャマラン監督が戻ってきた感がある。
とはいえ面白いのはやはり過酷化した地球の描写。
人の手を離れて密林と化した世界は美しく、そして危険だらけ。
かき分けてもかき分けても続く鬱蒼とした森。
有毒な空気の中ではまともに息も吸えない。
猿や鳥はおろか、小さな虫のような生き物でも油断できない。
人間がいなくなっても地球の生物はこんな風に
しぶとくずぶとく生き延びていくんだろうか。
しかしながら、進化した地球の生物の姿はもう少し凝ったデザインが
見たかったかな。リアルに描いたらきっとあんな感じなんだろうが、
そこはもっとホラを吹いて良い所だと思う。
また、物語の肝である父子の葛藤を描く最初の導入はもう少し長く、
というか詳しく見せてもらいたかった。
『異星人との攻防』という設定もよけいな風呂敷を広げただけかなあ。
重要なのは人の恐怖を嗅ぎ取るという生物“アーサ”の方だし、
中途半端な印象を与えるだけだったような気がする。
その“アーサ”は殻の剥けた甲虫みたいな気色悪いデザインで
個人的には好きだけど。
と、不満をつらつら書いておきながら、大満足の4.0判定。
なぜならここで描かれる父子の絆に、一筋縄ではいかないものを感じたから。
ジェイデン演じるキタイの葛藤と成長が物語の中心と思いきや、
この映画は英雄と称される父レイジの成長を描いた物語でもあった。
レイジは息子を思うが故に反発され、そして自分に背いた息子が
自分自身を越えていく瞬間を目の当たりにする。
それは父親として喜びばかりの感情ではなかったろう。
どんなに愛情深い父親もいつかは、息子を恐怖に満ちた世界へと、
情け容赦の無い危険な世界へと送り出さねばならない。
子どもを危険な目に遭わせたくないと心底願ったところで、
いつまでも子どもを護る事など出来ない。
モニタ越しに息子の無事を願うしかない日は必ず来る。
生きる術を教え込まなければならない。
自分の経験を語り、成功の秘訣を知らさねばならない。
一方で、父は図らずも己の失敗を、欠点を、息子に晒している。
それ故に息子の憎しみを買う。
それさえもきっと必要な事なのだ。
息子が自分と同じ過ちを犯さず強く生きるためには。
息子を己以上の存在にする為には。
鳥について。
あの鳥はどうして最後にあんな行動を取ったのだろう。
ネタバレにならないよう詳しくは書かないが、
親が子を想う気持ちはどんなに過酷な世界でも変わらないのかもしれない。
親の屍の下から這い上がるという、あのイメージ。
これはひたすらきれいで後味の良い親子愛を描いたSFドラマではないと思う。
過酷化した地球でのサバイバルというSF設定を軸に、
子どもの、そして、父親としての通過儀礼を描く。
この映画の主眼はそこだったのだろうと考えている。
設定は面白いのにSFとしての個性に欠けるという点はあるが、
父子のドラマとして心に残るものがある。僕は好きです、これ。
〈2013.06.22鑑賞〉
ジェイデンが主役です。
あららら~~。。。
こんなストーリーだったのね。
父と息子が協力して、次から次へと襲いかかる悪者をやっつけるのかと思っていた。
まあ、そうなんだけど、動けるのは息子一人だけ。
息子の成長を描く冒険活劇だった。
この作品は、どんなストーリーか確かめておいたらよかった。
映画会社の宣伝の仕方に、また騙されちゃったってカンジ。
原案ウィル・スミス。
パパが息子のために書いた、壮大な≪初めてのお使い≫。
それを、映画化しちゃったのね。
過去の出来事のせいで、偉大なる英雄の父へのコンプレックスやわだかまりを持つ息子。
きぐしゃくした親子関係。
子供と大人の間にいる不安定な年頃の息子。
環境破壊が進み、地球を人類が捨て、他の惑星に住みつくようになって1000年。
その惑星に元々いた住民=地球人から見ると異星人。
彼らの生物兵器が、人間の恐怖心にのみ感知して、襲いかかるというもの。
でも、その異星人も人間に似た格好だったのだけれど、彼らには≪恐怖心≫は無いのだろうか。
それなら、どうして≪人間≫にのみ、効き目があるとわかったのだろう。
猿、大鷲のような巨大な鳥、獰猛な虎、毒を持つヒル、などの野生動物との戦い。
一つ一つ、こなしていくうちに、少年は大人への階段を上る。
そんな中、大鳥のシーンは、何だかじーんとなった。
そして、最後のボス、「アーサ」との戦い。
ここでも、なんでわざわざそんな戦い方をするかな~と思ったけれど、
主題を伝えるために、遠回りしちゃったよね。
と、ストーリー設定の雑さが、とても気になった。
けれど、少年の成長を描く冒険物語だと思ってみると、まあ良いか~と。
少年の気持ちでドキドキ。
父の気持ちでハラハラ。
そんなところを、単純に楽しめれば良いかと思う。
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