ザ・マスターのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
ホアキンとフィリップちゃんのガチンコ! これだけでじゅーぶん元が取...
重低長
アメリカというお国柄、戦争出兵は良くある話で、
その都度、このフレディのような心神耗弱者は多くいるのでは?
と考えると、新興宗教はいつの時代にもあるとは思うが、
戦争終了のタイミングが一番信者獲得し易いのかも。
よく考えると、アメリカには細かい宗教が沢山あって、
狂信的で粗暴な集団に比べたら、
この「ザ・コーズ」はかなり紳士的な集団に見える。
それ故に、フレディの粗暴さは目立つ。
希望としては、もっと狂信的な集団に演出して欲しかった。
「マスター」トッドは魅力的な人間だが、インパクトに欠ける。
フレディがトッドに惹かれていくのは分からないでもないが、
それは「過去への旅」が一番の理由で、動機が弱い。
自分が日本人で、どうしても新興宗教の教祖のイメージは、
世間的に悪名名高い‘あの’人たち、
クンバカの人や、グルとかいう人、サイコーな人、
あのイメージが強すぎるから、
「マスター」に期待外れなのかもしれない。
互いが惹かれる理由も別れる理由も、
はっきりしてない所がモヤモヤ。
このPTアンダーソン監督が「ゼアウィルビーブラッド」の人だと気付いて、
一瞬見るのを躊躇った。
前作がつまらなかった訳ではなく、重くて長かったから。
今回も受けた印象は似ていた。
ただ前作も今回も、大人の喧嘩の生臭さはそのままだった。
喧嘩が笑えるのはこの監督作品と韓国映画に多い。
つまらなくはないが、スッキリしない話でした。
米から英までの使いっ走り!?
♪聖者になんてなれないよー だけど生きてる方がいい
♪聖者になんてなれないよー だけど生きてる方がいい だから僕は唄うんだよー
精一杯デカイ声でー 見えない自由が欲しくてー・・・♪を思い出したー
911から12年、311から2年、いや、古今東西、
世界中で求められているスタンダードな題材の一つではないか?
様々な人が映画で小説で音楽で、
このスタンダードな命題をテーマに(その分量は1シークエンスだけのものもあれば、
全編に配置してるものも・・)どんなエンターテインメント要素をベースに、
観客を楽しませるか?を考えている。(もちろんエンタ要素皆無のモノも数多ある。)
例えば
<警官2人のバディで楽しませて人生を問う>
<ベースボールの作品で親子愛を問う>
<カウボーイやヒッチハイカーをベースに友情を描く>
<タイムスリップをして人類そのものの原罪を問う>
様々な方法を用いた名作があるが
本作は一対一の人間対トラ・・・失礼・・人間対人間!
マシンガンも日本刀もCGも不要、
素心、素手に素っ裸!マワシもチョンマゲもない。
生き方、思考、什麼生説波(そもさんせっぱ)だけで描き切る力技!
では、そもさんせっぱの中身は?
自己啓発的な事を行っている団体が舞台だ。新興宗教ともいえる。
その団体のリーダーである聖者(ただの人間)と、よっぱらいの新人(普通の人間)のお話し。
聖者はよっぱらいの本能的な感覚に揺さぶられ、よっぱらいは聖者の理性的な思考に
もんどり打つ。
団体の描き方もニュートラルなスタンスで、この2名への悪影響、良影響は最低限に留めて、
あからさまにカルト的扱いで糾弾するでもなく、不幸そうでもなく、ショッキングな事件を起こす事もなく、
必要以上には言及しない。
あくまでも、ただ(一見聖者)のオッサンと普通(一見よっぱらいで純粋)のやっぱりオッサンの関係だけで
観客をユサユサ揺さぶる。
ある人にとってはベストな説破の作品、
ある人にとってはタダタダ退屈な作品になってます。
とにかく、このスッポンポンの真剣勝負、
これこそがエンターテインメントの原点といっても過言ではない。
冒頭の揺らり、揺られる、船の美しさから始まって、
2人の葛藤、周囲の人間の戸惑い、団体自体の動揺の描写は必見!
くだらない解釈や、つまらないメタファー呼ばわりを揺るさない・・・程の美しさだった、ただただ見惚れた。
PTAさん、凡作マグノリアをセルフリメイクしたら、大傑作になる気配!
深い映画好きの人への作品
話は意味不明だけど滅法面白い。
役者はスゴいが,個人的には苦手なジャンルで響かない
傑作
人が生きるということは。
さよならCOLORという歌があった。
ふと頭の中でくちずさんだ。
人は出会いと別れの中で生きてゆく。
マスターは一体ラストシーンで何を考えたのだろう。
そしてフレディは一体何を考えたのだろう。
それを思うと胸が痛くなる。
これが映像というものの魅力だと思った。
映像でしかできない。
文章にすれば、全部を説明せざるを得ない。
このときの心情はこうで、こうだったとかそういうことを言わざるを得ない。
そういった意味で、この映画は特別に優れている。
全てが役者の演技のために用意された舞台だ。
それぞれのキャラクターがそれぞれに考えた世界をセリフにする。
何もそれを補うセリフなどどこにもない。
それこそ映画でしょ。
あとはこっちで考えろというそここそ映像の醍醐味ではないか。
さよならから始まることがあるんだよ。
本物の俳優の演技
やっとこさ鑑賞。
上映してる時、観に行けなかったので。
内容的には私的には少々難解でした。
一回観ただけでは理解しきれなかった。
なので時間が経ってからまた観ようと思います。
しかし、ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンの演技が、すごい。
二人の演技でほぼ成り立っている。
エイミー・アダムスも、今回も良い。好きだ。
「容疑者、ホアキン・フェニックス」で
俳優引退・歌手転向のニュースを聞いた時、驚き&拍子抜けしたけれど、
やはりホアキン・フェニックスはすごいです。狂気と孤独を、観てるこちらが痛いほど感じさせる演技は圧巻でした。
どうか一生俳優でいて下さい。
ホフマンはもう言わずもがな。最高。
ほんとに裏切らない演技。大好きです。
もうこの素晴らしい演技をこの先観られないのかと思うと…残念でなりません。
あとホアキンの顔はやはり、
かなり濃いなと思っただけに、
ホフマンの顔の薄さで緩和され。。笑
最後のシーンとプロセシングのシーン。
圧巻だった。
本物の俳優って、すごい。
なんだろうね、
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