「別れのラブソング」ザ・マスター Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
別れのラブソング
人間の中に潜む獣性が、制約をぶち破って爆発したような男、フレディ。
マスターの船に乗り、傾倒し、統制され、頼まれてもいないのに、マスターの目的と合致する行動をとる。
孤独なマスターは、フレディをそばに置くことで、自らの失った獣性を補完しようとしているのか。夫をコントロールしている妻から見れば、フレディは予想外の危険因子だ。
確かに、密接な共依存関係。
しかし、結局、個人は個人の中に入っていくことはできない。
どこまでも続く地平線。
バイクで疾走して決別するシーンは象徴的だと思う。
本当は一緒にいたいけど…さよならのラブソング。
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