「顔!」ザ・マスター 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
顔!
観る前に賛否両論ってのを聞いていたのとPTA監督っていうのでかなり身構えて臨んだ138分。
ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンの顔。
大画面で長回し。それだけでグイグイ引き込まれる。
狂気にも似たホアキンに対して、ホフマンのふくよかな顔と声。
妙にざわざわする音楽と長時間無音シーンの緊張感。
しかしわかりやすい起承転結はなく
怪しげ極まりない集団と行動原理のわかりにくい主人公。
『マスター』の意味もよくわからない。
しかし濃厚で凄いモノを観た!という体験は確実に残る。
しかしここまで行くとついていける人は限られると思う。
わかりやすさを排して描きたいものを自分のスタイルで描いた感じ。
でも、やはり二人の顔で成立した映画だな。
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