「面白い!が、真面目に付き合ってると身が持たない。」ザ・マスター ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い!が、真面目に付き合ってると身が持たない。
流石!流石のPTA映画!ですなぁ。うんうん。今回もひたすら面白かったですわ。
相変わらずというか、揺るぎがないというかね。いつも通りのシチュエーション的ディスカッションなノリで以って映画をひたすら切り開いて進めて行くPTAノリ満載の最新作でした。
自分はあれなんですよ。PTA映画で学んだことがあってね。「マグノリア」観てから以降、教訓に刻んでるのですけども。
彼の映画は兎に角『額面通り眉間に皺寄せて真面目に向き合わない』ことってね。そう決めてるんですよ。ここはもう人に寄りましょうけども。
んまあ疲れるんですよね、真面目に向き合ってると。精神が疲弊しちゃってね。だからもう、自分の場合は真剣路線なそこら辺を放棄して鑑賞するんです。
余りにテンション高くて役者の演技が振り切れちゃってるからギャグ的感覚も滲み出てきてて、そっち方面で観るとめちゃくちゃ面白いんですよ。
もう行き過ぎのテンション振り切れシーンのオンパレードだしホアキン・フェニックスもフィリップ・シーモア・ホフマンの演技もマックス限界値で、それを肩の力抜いて観るとくっそ楽しめるっていう。
おまけにあそこまでのハイボルテージを魅せ付けといて、結局は最後まで何も起こらずに終わるというね。
「オチは?それはオチなの?」ていう。本当に何も無いまま終わるという。
あのテンションで以って何も起こらない。最高ですよ。
て、映画です。ハイ。
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