「広がる闇」ザ・マスター ひろみこさんの映画レビュー(感想・評価)
広がる闇
一見かけ離れたような二人の男
お互いの中に、自分が隠し持っている闇を見てしまう
お互いを見つめあう濃厚なシーンの長いこと
愛憎と言うにはあまりにも複雑な、執着のような愛情や憎しみともつかない疎ましさや・・・
その顔のアップだけで表現される、魂の葛藤、火花を散らすようなシーモアホフマンとホアキンフェニックスの演技とも思えないようなすさまじいぶつかり合いが圧倒的
前作もそうだけれど、荒涼とした、ひとかけらのぬくもりも無いようなすさんだ風景が画面から冷気を放ってくる
ラストシーンが印象的
この映画を宗教をテーマにしていると見る人も居るみたいだけど、私にはそうは感じられなかった
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