ムーンライズ・キングダムのレビュー・感想・評価
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コミカル、だけどブラック
ブルース・ウィリス大好き♡
でも主人公以外の脇役にもしっかりとした土台があるから、ストーリーとしても満足☆
子どものドタバタに巻き込まれた大人たちだけど、結局は子どもも大人に振り回されてるもの。。でもお互いが、必要とし合いわかり合う瞬間が素敵です。
映像や音楽はとてもかわいくて、でもどこか怖くもあって…
恋してかけおちした少年少女の話、と聞けば一見かわいい映画を想像するけど、そんな感じではない。
独特な世界観ではあるので、好きな人はドハマりするだろう。そして、その逆も然り。
中学生に戻って恋とかしたくなっちゃう〜
久しぶりに観た
好き90%、嫌い10%という不思議な感覚に囚われる作品。
良かった。
流れるような室内の映像やファッション。
玩具箱を引っ繰り返したような楽しさ。
その独特の感覚に呑み込まれました。
また登場人物達の感情の昂りも良かった。
少年と少女の入り江での一時。
非常に好きな場面でした。
二人の「アンバランスさ」にグッときました。
残念だったのが随所に差し込まれる小ネタ。
特に終盤の雷は何かのオマージュなのかもしれませんが意味が分からず興醒め。
また時系列の組み合わせにも違和感を覚えてノイズになってしまいました。
好き90%、嫌い10%という不思議な感覚に囚われる本作。
ムーミン谷シリーズが好きな方は好きだと思います。
オススメです。
走りすぎたかな?
おしゃれクソ野郎
ウェス・アンダーソン監督はすごく嫌いで、今回は見るつもりはなかったのだが、映画監督の菱沼康介さんが勧めてくださったので見た。
毎回、超めぐまれているのにちょっとした躓きで不幸気取りのクソ野郎を描いていたのだが、今回は孤児の少年という本格的に気の毒な主人公だった。
主人公は嫌われ者で、彼の行動に他の少年が感化されて応援していくようになる。それが大変静かなトーンで描かれているのであんまり心に響かなかった。おしゃれで気取っているところが目立ちすぎてイライラするせいもあると思う。
もっとサバイバルしているところが見たかった。
特に他人に親切でもなく、フレンドリーでもないのに注目を集めたがっているクソって感じがどうしてもぬぐえない。でもこれまでの作品よりは面白かった。
PG-12
2回目
う〜ん。。
可愛いんだけど、何を伝えたいのかわからなかったなぁ。サムはかっこいいし、女の子(名前忘れた)は可愛いし、これから期待したいね!っていうかんじ。
ストーリーは謎だらけだけど、アート系映画?としては、見てて面白かったかな!
なによりブルースウィルスが出てるのもびっくりだし、なんだか不思議な映画だったなぁ。
これはWOWOWのW座で見たんだけど、最後の撮影協力で目黒シネマって出てきたから、何よりもそれに驚きました。。。
W座の映写室、目黒シネマを思い出すなぁ、と思ってたら、本当に目黒シネマだったのね。。
ますますWOWOWに入りたくなりました。
次回のW座も見たいなぁ!!
毎週日曜日9時?かな?どうだろう。
ウェス・アンダーソン印
ウェス・アンダーソンは自分のカラーをしっかり持っている監督だ。
映画で自分の美意識を貫いている。
シンメトリーな構図も、特徴的なカメラワークも健在。
ここまで徹底するってどんな性格しているのだろうか。
この映画に出てきた主人公のように小さな頃から自我を貫いてきたのだろうか。
そんなことを考えた。
でもこの映画はコムズカしい話じゃあない。
とてもチャーミングなストーリー。
難点を敢えてあげるなら
常連のビル・マーレー他大人の内面がほとんど描かれてない、とか
いつものように後半ドタバタが過ぎるんじゃないの、とか
いくつかある。
それを差し引いても愛らしい12歳の恋はチャーミングだった。
ウェス・アンダーソン映画が好きなら文句無く。
そうでなければオススメはしないかな。
大人の為の絵本
風変わりな作品で知られるウェス・アンダーソン。
その極みとも言えるのが2001年の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」だが、もう一本、新たな代表作が誕生した。
1960年代、ニューイングランドの小島で、ボーイスカウトの少年隊員が脱走。しかも、島に住む少女と駆け落ち! 大人を巻き込み、のどかな島は大騒動に…!
独特のアンダーソン・ワールドに、メルヘンの味わいがプラス。絵本のようなファンタジックな雰囲気。
美術も衣装も小道具もカラフルでポップ、画面の構図もユニーク。細部に至るまでアンダーソンのセンスを感じる。
アレクサンドル・デプラのリズミカルな音楽も心地良い。
駆け落ちする少年少女、サムとスージー。お互い問題児。
孤児のサムは里親にもボーイスカウト仲間にも嫌われ、スージーも家族に反抗してばかり。
この二人の“小さな恋のメロディ”はちょっと変わってるけど、とってもピュア。
そのピュアな姿にボーイスカウトの少年たちの心も動き、一度は連れ戻された二人を助ける。
それとは真逆に大人たちは、不倫していたり、しょぼくれていたり、頼りなさげだったり…滑稽で皮肉たっぷり。
この映画は、純粋な心を忘れた大人の為の絵本なのだ。
主役の二人の子役が見事。
サム役ジャレッド・ギルマンの何処にでも居るような眼鏡少年ぶりがイイ。
スージー役カーラ・ヘイワードはおませで小悪魔的な魅力を振り撒く。
周囲の大人たちに、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテルら豪華キャスト。いずれも作品に溶け込んでいる好助演。特に、ウィリスはしょぼくれ警部役で新たな一面を見せ、役柄的にも美味しい。
キュートでハートフルでちょっとシビア。
クセになってしまいそう。
アンダーソン・ワールド、健在!
キュートな想いが胸を締め付けます。
正直に言うと、私には面白くありませんでした。
「エドワード・ノートンが好き」、との理由だけで鑑賞したのがいけなかったのかも知れません。
作品は、そこはかとなくオシャレな雰囲気があります。
時代背景や、ボーイスカウトを題材にした話は面白そうで興味を引きます。しかし、ユニークな演出が目に付いて仕方ありませんでした。
例えば、映像は俯瞰の構図を殆ど使わず、横からのショットをメインで物語が進行していきます。
まるで絵本や舞台劇を見ているかのような感覚を覚えます。
ですが、それはもう見る側の好みによって有りか無しかになるだけです。
好きな方にとっては良いかも知れませんが、私には「?」でした。
この監督さんの、いつもの手法なのでしょうか?
それとも、作品の芸術性の一環なのでしょうか?
全体に漂う印象を端的に説明すると、淡い恋…ノスタルジック…大人への階段…いやいや駄目です。
しっくり来る言葉が見いだせません。
やはり、私はこの作品を理解して楽しめていないです。
純真無垢な、子供時代に浸りたい方にオススメです。
必死の初恋物語、可愛くて切なくて
こだわりの整った映像、観終わってプチ贅沢した気分になれました。
いつも"家族“というものへの思いを再確認させてくれるウェス・アンダーソン監督作品。本作も良かったです。
狭い世界の中での、幼い二人の駆け落ち騒動。必死の初恋物語が可愛くて切なくて。
共同脚本のロマン・コッポラらしさが効いてるんでしょうか、ロマンティックでとても良かったです。
結婚て愛の成就だけじゃなく家族を作ることなんだよなぁ、じわっと温かい気持ちになったりして。
登場人物の渋い表情、わずかな揺らぎに心がギュッとつかまれます。主役の二人も、ボーイスカウトの仲間達も良かったです。
反逆児スージーちゃんを演じたカーラ・ヘイワード、終盤に向けてどんどんヒロインらしく輝いてました。
ブルース・ウィルス、フランシス・マクドーマンドは流石でした。
「小さな世界が大いなる世界への扉を開いたらどうなる?」
舞台感覚、箱庭的質感、スモールな世界で繰り広げられるスケール感の広い内容。
「小さな世界が大いなる世界への扉を開いたらどうなる?」という感じの、なんか、こう、寓話的というか。
うん、実に不思議で実に分かり易い(?)映画でした。
この映画を観た方なら分かると思うんですけど、全編に散りばめられてる技巧というか、ギミック?仕掛けというかね、相当量あるじゃないですか。その手法が映画の全体を占めてますよね。
で、そういうのって必然性があったの?なかったの?みたいなことを考えてしまうと、人によって意見は違うと思うんですけど、多分居らないんでしょうね。
でも、なんて云うかな。
居らないからこその必要性というか。
舞台装置といえばいいのか。
在るから楽しいというか。
この映画の主人公、サムとスージーのズレた者同士がお互いに感じたシンパシーは、きっとこういう奇妙な必然性から成り立ってる、みたいな?
んー…違いますねw
でもね、このサム&スージー。
最初の出会いから幾度となく交わされた文通によって、いつしか固く結ばれてしまった訳ですよ。愛の絆がね。もう離れられないというね。
何度行く手を阻まれようと誰も引き裂くことが出来ないぐらいに強固。
例えるなら、それはボニー&クライド、カート&コートニー、ジョン&ヨーコ、シド&ナンシー、佳祐&原坊、etc、etc…。
これこそ愛の逃避行。
この箱庭的空間は、彼らの小さな世界の縮図。そこをいつか突き破る。突き破ってみせる。まさに「小さな世界が大いなる世界への扉を開いたらどうなる?」という、メタ構造な訳ですよ(メタ構造って意味よく知らないで使いましたけど)。
そんな感じの映画でした。ハイ。
双眼鏡は魔法の窓♪
60年代のニューイングランド島で起こる、夏の事件の顛末。小さい島の小さい人間関係の中で、浮いちゃってる「脱退」スカウト少年と、同じく問題児扱いの少女。ふたりがとった行動は…。
覗いて観る手回しムービーかと思うようなキッチュな色合いが可愛いです。
脇を固める「大人」役の俳優陣がハマり役すぎて笑えます。
みんな不器用。そこがいいんです。
音楽の使われ方が面白いです。エンドロール始まってもすぐ帰らないで、ぜひ最後まで耳でも楽しんで下さい。
それにしてもニューイングランドって変なの(かなり好きなタイプですが)が定期的に登場する舞台のように思える…。
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