「バカで賢い筋肉。」大脱出 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
バカで賢い筋肉。
今作において、細かいことなど、もうどうでもいい!(爆)
とにかくこの二人が共演した!(二人っきりの世界で^^;)という
'80年代には考えられなかった衝撃映像が繰り広げられるという
解禁60歳~をしみじみと感じさせられる素晴らしい作品である。
最近では確かにチョロチョロと共演はしていたが、
こんなに二人きりで語り合って、触り合って(爆)、殴り合って(汗)
筋肉溶解祭りとしかいいようがない。緊迫からの大脱出なのだ。
冒頭の入り方もいい。あらすじを知らずに観た私は、スタローン
がてっきり脱獄犯(まぁそうなんだけど)なんだと思い込んでいた。
彼がどういう立場なのかはすぐ説明されるが、はぁ~こうきたか。
と、さすればシュワは監獄の中だな?といつ出るのか待ち遠しい。
あ!出た!と思う間もなく、殴り合い(計算ずくの)をするので、
やっぱりこういう頭使わない作品なんだな(失礼^^;)と思ったけど、
案外ランボーの如く、小賢しい小道具に小作戦、と進んでいくので
最後までまったく飽きさせない。大勢を敵に回すと、俄然強くなる
のがスタローンの特徴で、もうこうなってくるとガンガン行けぇー!
しか頭の悪い私には浮かばない^^;どうせやり遂げるのが見えてる
作品なので、安心してついていけるところはシュワちゃんと同じ。
脱獄モノにハズレはないそうだが、今回も緻密な洞察力と作戦力で
次々と危機を突破していく主人公。所長を演じたJ・カヴィーゼルが
また終始嫌味な男を熱演していて巧い。小ネタ満載、定石通りという
お決まりの展開には違いないが、これが楽しいんだから仕方がない。
加わる仲間がどうせそうなることも(ゴメンね)、初めからオカシイと
思っていた今回の作戦計画も、ホレホレ♪という感じで流れがいい。
ここぞ!とばかりに、なぜか乱闘騒ぎばかりをするスタ&シュワにも
俺ら筋肉マンだから、魅せとくべきだろ!?感がひしひしと伝わる。
小中学生が十分に鑑賞できる内容の脱獄アクションに涙線が緩む。
話は単純、魅せ場は筋肉、今回は少し頭も使っているよ!?という
こいつは年明け早々、縁起のいいお年玉を払ったけどもらった気分。
(一番ウケたのはあの一言ですね。「バカ面だが賢い」←そのとおりだ)