大統領の料理人のレビュー・感想・評価
全45件中、21~40件目を表示
人を幸せにする料理
何も起こらない、それは美学?
なにも起こらない退屈さを我慢すれば雰囲気のよい上品な映画である。
なんでしょう、この平穏な感じ。ぼけーと見るにはいいかもしれないが、ちょっと当たりが優しすぎる。
構成を二つに別けた意図はわからなくもないが(おそらく実話としては平凡な題材だったでしょうから)どちらかに焦点を絞って撮っても良かったのではないか。多少誇張し実話と掛け離れようが、大統領との関係性を深く掘り下げるとか。
基地は一年、そして大統領番が二年、ラスト近くに経過年数を知るが、はっきりいって時間経過を描けていない。
さっき入ったばかりの新米のイメージのまますっと終わる。
こう考えてみるといまいちだったのかも。ぼーと見たのでそんな感じ。
美味しそうな料理
本物のフランス。
「フランス人は10着しか服を持たない」という本の中に、「フランス映画では女優さんだって同じ服を着てる」と書いてあってホントかよと思ったのですが。。
ホントでした。
いや、お洋服は同じじゃなかったかな?カトリーヌ・フロさんのネックレスが同じスタイルだったんです。毎回違うつけ方をするのではなく、長めのネックレスを結ぶようなつけ方(?だったと思う)を貫いていた。
スタイルを崩さないリアルなフランス人気質が見られて、本物のフランス映画なんだなって改めてつまらない納得をしました。
そんなフランス人だからこそ、女性シェフに仕事を盗られたと思い嫉妬する男性シェフをみると「こりゃしょーがねーなー」という気持ちになります。最後まで折り合いがつかないというのも現実的。
さすがのフランスでも、史上初の女性シェフは受け入れられないんですもんね。
お互いの仕事に敬意を払える社会って幻想なのかしら?
意思を貫く生き方を教えてくれる逸品でした!
大統領官邸ってすごいね
男社会に挑んだ“おふくろの味”
故郷で料理学校を設立、外国からの生徒も大勢受け入れ、料理の世界では確固たる地位を築いていたオルタンスは世界的に有名なシェフ、あのジョエル・ロブションに推薦され大統領と私的なゲストの為の専属の料理人に抜擢される。
しかし、大統領官邸エリゼ宮の主厨房はゴリゴリの男社会。
主厨房のシェフらは仕事を横取りされたという思いもあり、彼女を冷ややかに歓迎する。
彼女の味方は助手のパティシエニコラと給仕長のみ。多忙な大統領とは面会も叶わず、大統領がどんな料理を望んでいるかも分からない。
ようやく大統領との面会が叶い、大統領が素材の良さを活かした昔ながらのおふくろの味を望んでいるかをオルタンスが知り、本領を発揮、フランス各地の素材を使って大統領を喜ばせる展開は料理のビジュアルも手伝ってとても楽しいのだが、彼女が数々の壁にぶつかり、心身共に疲弊していく経緯についてはかなり駆け足で急ぎすぎてしまって、彼女が新たな道を切り開いていくラストに上手く繋がっていかない。
官邸時代のパートと南極基地でのパートが忙しなく切り替わるのも落ち着かなかったし、
南極基地のパートを削るか、もう少し尺を長くしても、挫折と再生を丁寧に描いて欲しかった。
おばあさんの味
大統領の存在感なさ過ぎ
ブルーのプジョー406でさっそうとエリゼ宮に乗り込むまではかっこよかったけど。その職場では鼻つまみ者にされる。つまらないプライドの持ち主たちとの意地の張り合いは、観ていてもあまりどちらかに肩入れしたくなるようなものではない。
もっとつまらない人物は大統領。料理人のおばさん相手に愚痴るだけで、何もしない。したくても自分では何もできない最高権力者の矛盾を描いているのだろうが、あまりにも主体性のない大人に描かれている。
もっと料理そのものに焦点を当てるか、料理人たちの確執を掘り下げて描くかすれば、物語に厚みが出てくると思うのだけど、これじゃ大統領と料理人が夜中のキッチンで愚痴り合ったあげく、片方は南極まで逃げていった話にしか感じられない。
面白い観点ですね
う〜ん・・。どうなんかな???
可愛くてカッコいいおばさん
全45件中、21~40件目を表示