モネ・ゲームのレビュー・感想・評価
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役者魂に首を垂れる
リックマン氏と言い、ファース氏と言い、確固たる地位を確立している大俳優。
だのに、映画的に必要とあれば、あんな格好までなさるのねえ。感服。
お二人が、悪乗りして演じていらっしゃるのだろうと想像して、感激してしまった。
リックマン氏の背中の三角形が拝めて、それだけでも価値のある映画。お洋服を着ていらっしゃるときには、長方形の体幹を想像していましたが、意外に(失礼)、三角形で感動してしまいました。
とはいえ、映画としてはいまいち。
一転、二転、三転と「ええ~っ!!!」という展開。一転、二転まではなんとなく想像できたけれど、そこで終わっていれば、私的にはもう少し高評価なのだけれど、う~ん、3転目で、ちょっと白けてしまった。
なぜかというと、シャバンダーがそれほど悪人に見えなかったから。ディーンの想像の中のシャバンダーは結構ひどいのだけれどね、現実の戻るとそうでもない。もっと憎々しかったら、ディーンに共感できていたんだけれども。だからスカッとしませんでした。残念。
元の映画は未見。だからかしら?
とはいえ、主要3人以外にも、ホテルマンがいい味出していて、おかしい。
役者の技を堪能する映画です。
鑑定士のコリン・ファース...すてき
お酒飲みながら流し見したい映画
モネの積みわら
ナイスなフェイクストーリー
良質の英国コメディ
Netflixにて鑑賞。メインキャストは英国俳優のアランリックマンとコリンファースにキャメロンディアス。このミスマッチ感が面白い。
アメリカ製作だけれど舞台が英国なのと英国俳優を使ってるからハリウッドと英国映画の両方の良さを持ってる。
私はアラン・リックマンのファンなのでアランばっかり目で追ってたところがあるが非常に良くできた映画だと思う。コメディタッチではあるけれどオチもしっかりしているし人物設定も面白い。
個人的に好きなシーンはホテルでのドタバタ劇。
コリンファースの滑稽な演技だけでも爆笑モノなのにホテルのスタッフや全く関係のない宿泊客の老婦人、清掃スタッフが絡んでくるのがすごい。
アランの役はヌーディストの億万長者笑。
アランのミルクチョコレートヴォイスに魅せられた人にとっては彼の台詞一言一言が愛おしいです。
結局のところお金があるから絵を買うけれどそれほど価値なんて理解してないところが皮肉っぽくてリアルだった。
キャメロンディアスとの絡みもちょっと笑えるのにドキドキしちゃうから不思議。
日本人の描き方に最初すごく不快感があって、ハリウッドでステレオタイプの日本人のイメージが定着するのが嫌だったのだけれど最後にその辺も回収してくれたから許せる。
「ティファニーで朝食を」の時から日本人の描き方が変わってないと本気で思ったから一安心。
どこの国もそうなんだろうけど自分の国の人間が実際とあまりにかけ離れた描き方されることがやはり多いような。
パンツを履いてよ、ジェントルマン。
かわいい!
英国王のパンツ
美術学芸員のハリーは、テキサスのカウガールPJを相棒に、傲慢なメディア王シャバンターをターゲットにしたモネの名画の贋作詐欺を思い付く。が、完璧だった計画は思わぬ事態に…!
1966年の「泥棒貴族」をリメイクした犯罪コメディ。
序盤、スムーズに進む計画…と思ったら、これ、主人公ハリーの“都合の良い展開”。
ハリーは自分を知的でスマートなイギリス紳士と思っているけど、実際はドジでおっちょこちょい。
また、雇い主のシャバンターを下品な馬鹿と思っているけど、頭のキレる男。
PJを頭空っぽなアメリカ娘と思っているけど、実は結構機転が利く。
何でも自分が思ってる通りではないのだから、計画なんて上手くいく筈がない。
主人公の内心あたふたぶりが見ててあちゃ~と思うけど、可笑しい。
脚本はコーエン兄弟。オフビート感は彼らならでは。
コリン・ファースの意外なコメディの才。そのギャップがクスッと笑いを誘う。おまけにあんな格好まで…! 彼はオスカー俳優ですよ!
キャメロン・ディアスも色気&キュートな魅力を発揮。カウガール姿やセクシーなドレス姿を披露。
一癖二癖ある食えない男ならアラン・リックマンは抜群の安定感。
“少佐”も好助演。
コメディ色が強いので、コン・ムービーとしてのハラハラ感や爽快感は薄い。
でも、最後はターゲットに一杯食わせる。
シャバンターの商談相手に、日本人。
馬鹿みたいな描かれ方だなぁ…と思っていたら、そういう事だったのね。
演技と会話劇
豪華キャストによるコン・ゲーム
『ピンク・パンサー』を思い出させるオープニングのアニメーションから楽しい!
(このオープニングはちょっとネタバレ!)
スマートなイメージのコリン・ファースがドジな学芸員(実は詐欺師)を演じる意外性も、キャメロン・ディアスが天真爛漫なアメリカン・ガールを楽しそうに演じているのも好感が持てる。情け容赦ない億万長者のアラン・リックマンも貫禄充分。怪しげなドイツ人鑑定家をスタンリー・トゥッチが演っているのも(あまり出番は多くないが)贅沢。
このキャスティングでなければ、もしかすると安っぽいコメディになってしまったかもしれないが、この贅沢なキャストのお陰で小粋なコメディになっていると思う。
まあ、後には何も残らないが、難しいことは考えずに気楽に楽しむべし。
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