砂漠でサーモン・フィッシングのレビュー・感想・評価
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ユアン・マクレガーが好きなので鑑賞したが、ちょっとイマイチな点が多...
ユアン・マクレガーが好きなので鑑賞したが、ちょっとイマイチな点が多かった作品に思えた。ストーリーは途中までは良かったように感じたが、ラストに迫るにつれて違和感を感じた。ロマンティックな要素とヒューマンドラマ的な要素のバランスをもう少し上手く取ってほしかったのと、ハッピーエンドならもう少し清々しいラストにしてほしかった。少し後味が悪い映画に思えた。ユーモア溢れるセリフは自分の好みだった。
言い争う。戦争になる。人が人を傷つける。解決法は戦うことでしか解決...
とりあえずラッセ・ハルストレム
砂漠で夢を釣る
何とも可笑しなタイトル。
砂漠で? サーモン・フィッシング? 鮭釣り? 砂漠で?
おとぎ話のようでありながら、驚きの実話!
アラブの砂漠で鮭釣りがしたい。
イッテQもしくは電波少年の企画?…いえいえ、イエメンの大富豪(シャイフ)の真面目な依頼。
英国と中東の関係緩和の為、国家プロジェクトにまで発展していく…。
外務省の思惑やら中東情勢やら社会派テーマが散りばめられているが、身構えて見る必要ナシ。
政治視点ではなく個人視点のハートフルドラマとして描かれ、とても見易い。
この荒唐無稽なプロジェクトを任されたのが、水産学者のフレッド。私生活では仕事優先の妻に相手にされず。
人が火星に行くくらい無理!…と最初は否定的だったが、次第に打ち込むようになっていく。
フレッドにプロジェクトを依頼したのが、シャイフの代理人で投資コンサルタントのハリエット。私生活では付き合い始めたばかりの軍人の恋人とラブラブ。
ところが、恋人が戦地で行方不明になり動揺するが、フレッドと鮭プロジェクトが支えとなっていく。
満たされぬものがあったり、悲しみがあったり…。
途方もない夢がそれらを大きく包み込む。
少々皮肉屋で変わってて、純真で…。
ユアン・マクレガーはどんな色にも染まる。
本作では彼の素が垣間見えた気がした。
有能なキャリアウーマンの傍ら、恋人の安否を気遣う女のか弱さも見せ…。
エミリー・ブラントが魅力的。
話に絡む他の女性二人が癖があるので、余計そう見えるのかも?
政府の広報官クリスティン・スコット=トーマスがいい感じでシビアなスパイスを加入。
映像も音楽も美しく、名匠ラッセ・ハルストレムと「スラムドッグ$ミリオネア」のオスカー脚本家サイモン・ボーフォイが遺憾なく手腕を発揮。
一つ何とも言えないのが、フレッドとハリエットの関係。
二人が恋に落ちる様はちょいと出来過ぎ。あれじゃあ軍人の恋人が可哀想。
だけれども展開に嫌味はないので、何だか複雑な気持ち…。
シャイフに魅了される。
大変な夢想家ではある。
が、思考・信仰共に高潔で、名言も数々。
突拍子もない夢を持つ事は馬鹿げているのか?
否!
夢とは、持ち、追い続けるもの。信じ続けるもの。
例えそれらが挫かれ、流され、挫折しようとも。
ハートウォーミングでロマンチックでウィットに富んで、政治風刺や思わぬサスペンス要素も。
イギリス映画らしい上質なワインのような好編。
しあわせ
物足りない
ほっこり
砂漠でサーモンを釣るという無謀な計画から始まり、初めは誰もが信じていなかった。
そこから、それぞれの人生を考えていきながらサーモン釣りのプロジェクトを進行していく。
壮大で無謀な夢を軸に、
各々が自分達の希望、夢もそこに乗せて、
切なさや色々な感情を取り巻きながらストーリーが進んでいく。
音楽や描写が美しく、見ていて飽きない。
映画通してどこか心が温まるような、そしてすこし淡い気持ちにさせられた。
現代人が生きていくなかで忙しくて忘れがちな自分達の夢、無我夢中で追いかけること、大切なことを教えてくれた気がした。
ところどころユニークさもあり、面白かった。
こういうの好き
タイトルにひかれました
まずは信じてみよう
砂漠で鮭釣りって、一体どんな内容の映画なのかと思いましたが、意外とストレート・・・と言うか、タイトルそのまんまの映画でしたね。
まあでも政治風刺あり、ロマンスあり、サスペンス要素あり、風変わりなタイトルから想像した以上に、なかなか見応えのあるヒューマンドラマに仕上がっていたと思いましたよ。
久々にラッセ・ハルストレム監督らしい作品を見た気がしました。
普通に考えたら、砂漠の国イエメンで鮭釣りをするなんてありえない、と言うか、考えることすらバカバカしい。
しかし、そんなありえないことを、無謀にも挑戦しようとするその過程に、妙に心惹かれるものがありました。
しかも崇高なメッセージ性を前面に押し出しながらも、語り口はコメディタッチで、とても見易く作られていた辺り、私的に好ポイントでした。
ユアン・マクレガー(ジョーンズ博士)・・・不器用だけど心優しくて実直な水産博士を好演、さすがの存在感でした。
ちょっと変人だけど心はピュア、これは間違いなく女心をくすぐりそうですね。
賛否両論ある結末でしたが、私的には妙に納得でした。
エミリー・ブラント(ハリエット)・・・早口言葉のようなハリエット・チェトウォド・タルボットなる名前からは想像できないような美しさが物凄く印象的でした。
心優しいイケメンと女心をくすぐる男、どっちを取るかって・・・まさに究極の選択でしたね。
トム・マイソン(ハリエットの恋人ロバート)・・・ザック・エフロンとライアン・ゴズリングを混ぜ合わせたような顔立ちのイケメン君。
性格的にも完璧でしたが・・・それでいいのかい、君は!
レイチェル・スターリング(ジョーンズ博士の奥さん)・・・典型的な仕事が恋人タイプの女性でしたね。
普通に考えて、即離婚で問題無しだと思いますが。
クリスティン・スコット・トーマス(マクスウェル)・・・家庭も仕事も完璧にこなす首相広報官。
ある意味英国を風刺するような憎々しいキャラだったとも言えましょうか。
でも、こんな広報官がいたら、首相も助かりますよね・・・映画的には本当にナイスキャラでした。
アムール・ワケド(シャイフ)・・・イエメンのイケメン富豪さん。
信じられないぐらい高尚で真っ当なイエメン人過ぎて、いくらなんでも・・・とは思ったのですが、何だかんだで彼の思想には思いっきり心惹かれるものがありました!
きっといつか民も付いて来てくれるはず。
まあ何事も、信じることからスタートすれば、不可能も可能になるのかも?
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