「ヒューマンではなく恋愛でもなく」みなさん、さようなら パースィさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒューマンではなく恋愛でもなく
てっきり、ヒューマンドラマかと思ったけどそういったジャンルでは決して留まらない。
久しぶりに、劇場で観てよかったと思える邦画に出会った。
淡々としながらも、テンポ良く、シンプルで静かでありながら、描写は印象的なものが多い。
無駄が無いイメージ。
今思うと超高速で時間軸が進んでいるのに、その流れに違和感がない。丁寧だなあと思う。
生まれてから一度も団地から出た事が無い主人公を中心に、
団地という舞台をテーマに、大きな問題や訴えを響かせてくる。
当時、学校の教室で言った「みなさん、さようなら」。
共に団地で暮らしす同級生が、日々少しずつ団地を離れて行く。
なるほどなあってなりました。タイトルに惹かれたけど、かっけえ。
懐かしいなあ小学校…自分も言ったなあ…
濱田岳の、ちょっとハズれた人間を演じる力が凄まじい!
終わり方も素敵。ちょっぴり切なさもあるけど。
ぜひ観てほしい。
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