「ラブコメ調から一転して燃えるドッグファイトが展開する痛快極まりない力作」リターン・トゥ・ベース よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブコメ調から一転して燃えるドッグファイトが展開する痛快極まりない力作
航空ショー中に垂直方向に急上昇してエンジンを切って急降下するアホ技「ゼロノット」をアドリブで披露して観客をドン引きさせた為にブラックイーグルスをクビになった韓国空軍のエースパイロットのテフンは第21戦闘飛行隊へ移籍させられてしまう。自分とは違って命令を重んじる実直かつ凄腕の先輩パイロットのチョルヒとことあるごとに衝突していたが、ソウル上空に飛来した謎の戦闘機を追撃すべく出動した彼らを過酷な運命が待ち受けていた・・・。
前半は真面目で人付き合いが苦手で鼻っ柱が強い超典型的ツンデレ整備士セヨンと主人公が織りなすラブコメ調ですが、ここで丹念に練り上げられていたキャラ描写が、謎の戦闘機来襲から一気に加速する物語の中で花開いて涙腺をハンマーで殴りつけてくるかのよう。『ファイヤー・フォックス』、『トップガン』、『アイアン・イーグル』、『ブルー・サンダー』、『ステルス』等々数多のドッグファイト系映画の美味しいところばかりで構成されたラスト30分の猛攻は前半の雰囲気はシャレですと言わんばかりのバイオレンス炸裂、やっぱり韓流アクションは信用出来るなと確信する痛快極まりない力作です。
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