「アイドルヤクザの新ジャンル。」任侠ヘルパー 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドルヤクザの新ジャンル。
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この作品(ドラマ&映画)を評価するにあたって大事な部分は、草彅剛がヤクザに見えるかどうかという所だと思います。
ドラマが放映された当時は、どうしてもヤクザには見えなかった。説得力を持つキャストが揃っていただけに残念だと思ったが、作品が進むに連れて完全に"ヤクザ"というキャラを自分の物にした、というか新タイプを確立したと言っても過言ではない。
そしてこの映画がその物語の終着点。
堅気からヤクザに戻っちゃったり、話として雑だったり突っ込みたい部分はある。けどやはりキャストの演技が素晴らしい。香川照之はもちろん、安田成美に風間俊介に杉本哲太と、堺正章にもビックリした。
堅気からヤクザに戻った主人公のキャラクター性がブレブレなのはちょっと看過できないかな、やっぱり。血も涙もない草彅が、根は優しい男にはどうしても見えない。最近で言うと韓国映画「泣く男」のように、なにかトラウマでも背負わせるくらいのシンプルな理由付けが欲しかった。
いろいろ苦言は言いましたが、「弱きを助け、強き挫く」という任侠道を見届ける事が出来、かなり壮快だった。
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