「ヤクザが老人と公的制度を喰う話」任侠ヘルパー お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
ヤクザが老人と公的制度を喰う話
観客はけっこう多かったです。
が、ふだん映画館に足を運ばない人も多かったようで、客席のマナーはあんまり良くなかったです。
さて、任侠ヘルパー……という題名ですが、騙されてはいけません。
ヤクザが介護保険を食い物にする、というだけの話。
最後までクサナギはヘルパーにはなりませんし、ただ怒鳴っているだけです。
登場するヘルパーは(事実上)一人だけ。
現実に起きた事件からいろいろ借景してお手軽に作られた映画で、見終わった感想は、だから何? って感じ。
脱力しました。
だいたいこんな簡単に認知症が回復するものか、と思いましたよ。
介護をナメるな、と。
周囲で泣いてる人もいましたが、こんな「一丁あがり映画」でも、泣く人もいるんだな、と思いました。
もしかすると、身内のことや職業上の経験を映像に投影した観客なのかも知れませんが。
ヤクザ映画を見たいなら、「アウトレイジ」ほか、いくらでも面白いものがあるのに、と思います。
介護映画を見たいなら……これはちょっと思いつかないが。
コメントする