「正直興ざめ」悪の教典 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
正直興ざめ
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原作を読んだ友人は本作がRー15であることを心配していた。
原作の描写からするとRー18で当然と感じたそうだ。
この作品にとってRー15になるか18になるかは大きな問題だったろう。
なぜなら本作の舞台は高校であり教師の凶行なので、高校生目線で観るのが一番向いているし、感情移入も出来るはずだ。実際そういう作りにもなっていると思う。
しかし私のような中年男子の場合、共感できる登場人物が見当たらない。
本作にはまともな大人が出てこないのだ。
なので終始この事件の傍観者という位置付けで観るしかなかった。
物語的に面白ければそれはそれで良いのだけれど、盗聴器のくだりやAEDのくだりはあまりにこれ見よがし過ぎて「なんだそれっ」ってレベルで、正直興ざめした。
例えば「SAW」の痛さや「冷たい熱帯魚」の怖さは劇中に共感、感情移入できる人物があってこそのものだ。
そういう面でも本作に1人でも共感、感情移入出来る人物がいてくれたら少しは違ったのかなと思う。
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